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週刊地震情報 2020.10.4 3日(土)に八丈島東方沖でM6.0 震度3を観測

2020/10/04 11:30 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週より若干多い水準です。震度3以上の地震は1回発生しました。北海道から沖縄にかけて太平洋側を中心に地震が目立っています。(9月28日~10月4日10時の集計)

国内:八丈島東方沖でM6.0の地震 関東広域で揺れを観測

八丈島東方沖の地震
3日(土)18時31分頃、八丈島東方沖を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生しました。震源の深さは約70kmと推定され、八丈町で最大震度3を観測。そのほか、関東の広い範囲と福島県や宮城県、新潟県の一部にかけて震度1以上の揺れを感じています。

八丈島東方沖は太平洋プレートがフィリピン海プレートに潜り込んでいる領域で、地震が多く発生します。去年7月30日には今回の震源より少し北でほぼ同規模のマグニチュード5.9の地震が起きました。それ以前にも2009年にマグニチュード6.6(最大震度5弱)、1972年にはマグニチュード7.2(最大震度6)の大きな地震が発生したこともあります。

3日(土)の地震の後も地震活動は続いているものの、震度1以上を観測する規模には達していません。

世界:トンガ付近でM6.4 津波の発生はなし

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は2回発生しました。最も強い地震は10月1日(木)にトンガ付近で発生したマグニチュード6.4です。

震源が島から少し離れており、被害を及ぼすような揺れにはなっていません。地震のメカニズムは逆断層型と解析されていたものの、規模が大きくなかったため、津波の発生もありませんでした。

トンガ周辺は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界にあたり、深さ10,000m以上に達するトンガ海溝が形成されています。プレート境界やその周辺で発生する大きな地震が頻発している領域です。

2009年にはトンガ海溝の北端にあたるサモア近海でマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。メカニズムは正断層型で今回の地震とは少し違ったものの、大きな津波を引き起こし、サモアやトンガを中心に大きな被害を及ぼしています。
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参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。