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秋の味覚「梨」
品種ごとに違う味や旬の時期を知ろう

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2020/09/26 11:38 ウェザーニュース

梨の旬は8月から始まり、10月上旬ぐらいまで続きます。その間、さまざまな品種がリレーのように出荷されています。その時期に食べられる梨と個性ある梨の特徴を、千葉県に次いで全国第2位の梨の生産地である茨城県の生産農家、星政和さんに伺いました。

10月上旬まで続く梨の旬

茨城の露地ものの梨の出荷は8月からはじまり、10月上旬までいろいろな品種を楽しむことができるそうです。

「特に9月は梨の味にコクが加わり、『旬の中の旬』ともいえるほど、おいしいのです。今は幸水は終わりましたが、まだ『豊水』、最近人気が高まっている『あきづき』、大ぶりの『新高』が出荷されています。それぞれ個性があって、味も違うので、ぜひ食べ比べてみてください」(星さん)

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個性いろいろ、梨の味

梨には幸水、豊水、新高、あきづきなどの、皮が赤みを帯びた赤梨系と、ニ十世紀のような皮が青みを帯びた青梨系があるそうです。

【赤梨系】
▼幸水
梨シーズンのスタートに出てくる品種。甘みが強く果汁が豊富。豊かな芳香としゃりっとした爽やかな食感。

▼豊水
9月下旬が旬の終盤。果肉がやわらかで、果汁たっぷり。甘みの中に適度な酸味がある。日持ちが良い。

▼あきづき
新高×豊水に幸水をかけたもので、3種類の優れたところを受け継ぐ。果肉は緻密で甘みが強く、果汁が豊富。酸味少なめで幸水に近い味わい。

▼新高
梨の王様と言われるほど、大きいものは1kgを超える。とても甘く、爽やかな芳香がある。シャキシャキとした食感。日持ちが良い。

【青梨系】
▼二十世紀
酸味と甘みのバランスがとれた爽やかな味。果汁が多く、シャキシャキとした食感。みずみずしい緑色のものは食感が良く、黄色味を帯びたものは甘みが強い。

梨はやや扁平で、お尻がどっしりといるもの、色つやがよくて重量感のあるものがおいしいそうです。また赤梨系は薄い茶色より少し赤みがかかった色になってきたものが食べごろ、青梨系の二十世紀は、黄緑色の中に黄色くなった部分がまだらに入った状態になっているものが食べごろとのことです。

梨はそれぞれに個性があります。果汁たっぷり、食感が楽しめるお好みのものをたっぷりいただきましょう。
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