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15年ぶりに”ギリシャ文字”登場
北大西洋の熱帯低気圧多発続く

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2020/09/19 13:42 ウェザーニュース

日本では9月19日(土)の段階で台風の発生が11個と平年より少ない状態が続いています。一方で、アメリカ・北大西洋は依然として熱帯低気圧の発生が続いていて、日本時間の今朝、トロピカル・ストーム「Beta(ベータ)」が発生しました。

15年ぶりに”ギリシャ文字”のトロピカル・ストーム

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2020年 アメリカ・北大西洋域のトロピカル・ストーム名
アメリカでは北大西洋、太平洋北東部、太平洋北中部でトロピカル・ストーム(発達した熱帯低気圧)に命名を行っています。

それぞれの海域で、年ごとにアルファベット順で名称を定めていますが、北大西洋では予め決められている21の名称を使い切ったため、今朝発生したトロピカルストームは「Beta」と名付けられました。(Alphaはポルトガル沖で発生した亜熱帯低気圧に命名)

ギリシャ文字の名称が付けられるのは2005年以来、15年ぶりのことです。

熱帯低気圧やハリケーンのシーズンは10月も続く

Betaは今後、一時的にハリケーンの勢力まで発達し、来週前半にかけてテキサス州の沿岸に接近もしくは上陸する見込みです。

北大西洋の熱帯低気圧やハリケーンのシーズンは例年10月までは続きます。2005年は最終的に「Zeta」まで28個のトロピカス・ストームが発生しました。今年の発生数がどこまで増えるか注目されます。
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