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秋ナスの栄養を余さず摂る調理法

2020/09/12 05:22 ウェザーニュース

おいしい秋ナスが出回る時期になりました。

ナス料理というと、皮にアクがある、色味がきれいに仕上がらないなどの理由で、皮をむく場合が少なくありません。「それではナスの重要な栄養素を捨てていることになります」と管理栄養士の柴田聡美先生はいいます。

ナスは皮にこそ栄養がある

ナスは90%以上が水分であるため、果実には栄養分が多いとは言えないようです。

「ただし、皮にはナス特有のポリフェノールで、強い抗酸化力を持つといわれる『ナスニン』が豊富に含まれています。『ナスニン』のポリフェノールはアントシアニン系色素なので、眼精疲労の緩和にも効果があるとされています」(柴田先生)

油でナスニンの流出を防ぐ

油でナスニンをコーティング
ナスニンはどのように調理すれば効果的に摂れるのでしょうか?

「ナスニンは水溶性なので、蒸したりゆでたりすると流れ出てしまいます。大事なのは油で覆って皮からの流出を防ぐこと。つまり、油で炒めたりからめたりする料理がおすすめです。また、ナスは皮をむくとスポンジのように油を吸ってしまいますが、皮つきだと油のしみ込みも少し防げてカロリーを抑えることもできます」(柴田先生)

ナスにはナスニンの他に、体の熱を逃がす効果のあるカリウムが含まれています。急に気温が上がって疲れたなと思った時には積極的に摂ると良いそうです。

これからおいしくなる秋ナスを上手に料理して効果的に栄養を摂りましょう。
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