9月10日は「下水道の日」
9月10日は「下水道の日」です。下水道の日はかつて「全国下水道促進デー」という名称でした。1961年、当時の下水道を所管していた建設省(現在の国土交通省)と厚生省(現在は環境省に所管変更)などが全国下水道促進デーを定めていました。当時の下水道の普及率は全国で6%と、かなり低く、これを高めるために定められた記念日です。
「全国下水道促進デー」は2001年に「下水道の日」と名前を変えました。でも、どうして、下水道の日は9月10日なのでしょうか? 台風との関係とは、いったい何なのでしょうか。
「全国下水道促進デー」は2001年に「下水道の日」と名前を変えました。でも、どうして、下水道の日は9月10日なのでしょうか? 台風との関係とは、いったい何なのでしょうか。
「下水道の日」は台風と深い関係があった
9月10~11日は立春(太陽暦の2月4日ごろ)から数えて220日目にあたり、雑節(ざっせつ)の「二百二十日(にひゃくはつか)」です。二百二十日は、9月1日ごろの「二百十日(にひゃくとおか)」とともに、古来、台風が多い日とされてきました。
台風には暴風雨がつきものです。大雨が降るたびに、道路などに水が溢れかえってしまっては、日常生活にも困ります。
しかし、下水道が普及すると、雨水の処理ができるようになり、台風の対策にもなります。そこで、台風の日が多い二百二十日の9月10日を全国下水道促進デー(のちの「下水道の日」)に定めたのです。
台風には暴風雨がつきものです。大雨が降るたびに、道路などに水が溢れかえってしまっては、日常生活にも困ります。
しかし、下水道が普及すると、雨水の処理ができるようになり、台風の対策にもなります。そこで、台風の日が多い二百二十日の9月10日を全国下水道促進デー(のちの「下水道の日」)に定めたのです。
下水道のテーマソングもある
1961年に全国平均6%だった下水道普及率は、2018年度末に79.3%になりました。大雨が降るたびに住宅が浸水したり、道路が冠水することは減りつつありますが、近年は1時間の降水量が100mmを超える極端現象の頻度が高くなり下水処理が追いつかない事態も見られます。
そこで、地下の巨大トンネルに下水を貯留する「地下トンネル式下水処理場」や地下に設けた放水路(首都圏外郭放水路など)などが建設されています。いまや下水路は「雨水や汚水を流す」だけでなく、「雨水を貯めて流す」という新たなステージに入ったともいえます。
かつては下水道のテーマソングである『はたらき者の下水道』(作詞/前多秀彦、補作詞/伊藤アキラ、作曲/小林亜星)という歌が作られたこともあります。
下水道の日を機に、下水道が台風対策、大雨対策の役目も果たしていることにも思いを馳せてみてはどうでしょうか。
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そこで、地下の巨大トンネルに下水を貯留する「地下トンネル式下水処理場」や地下に設けた放水路(首都圏外郭放水路など)などが建設されています。いまや下水路は「雨水や汚水を流す」だけでなく、「雨水を貯めて流す」という新たなステージに入ったともいえます。
かつては下水道のテーマソングである『はたらき者の下水道』(作詞/前多秀彦、補作詞/伊藤アキラ、作曲/小林亜星)という歌が作られたこともあります。
下水道の日を機に、下水道が台風対策、大雨対策の役目も果たしていることにも思いを馳せてみてはどうでしょうか。
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参考資料など
国土交通省(http://www.mlit.go.jp)、千葉県下水道公社(www.chiba-gesui.or.jp)、日本下水道協会キッズページ『スイスイランド』(http://www.jswa.jp/suisuiland/index.html)