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台風9号 沖縄・久米島空港で最大瞬間風速54.5m/s観測 さらに発達し記録的暴風に厳重警戒

2020/09/01 03:59 ウェザーニュース

大型で非常に強い勢力の台風9号は9月1日(火)4時の推定で久米島の西南西の海上を北北西に進んでおり、沖縄本島地方と先島諸島に最も接近しています。

1日(火)3時30分に久米島空港(北原)で54.5m/sと50m/sを超える最大瞬間風速を観測しました。また、3時30分までに渡嘉敷で47.5m/s、南城市・糸数でも45.0m/sの最大瞬間風速を観測しています。

▼台風9号 9月1日(火)4時推定
 存在地域   久米島の西南西約40km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北西 25 km/h
 中心気圧   940 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s
>>ウェザーニュース 台風情報

最大瞬間風速65m/s以上の記録的暴風のおそれ

沖縄県久米島の様子 9月1日(火)3時頃

台風9号は今後さらに発達しながら、東シナ海を北上する見込みです。台風の中心付近では最大瞬間風速が65m/s以上に達する見込みです。

現段階で最も危険性が高いと見られるのは、台風の中心が近くを通過すると見られる久米島です。久米島の最大瞬間風速の歴代1位の記録は62.8m/s(2007年台風11号)ですので、これを上回る記録的な暴風になってもおかしくありません。

台風はこのあとも発達するため、最接近が過ぎた後でも猛烈な暴風が続きます。沖縄本島でも瞬間的には60m/s以上の暴風が吹き荒れるおそれがあり、家屋や電柱などの倒壊、車が横転するなどの甚大な被害の発生する危険があります。

台風の周囲には発達した雨雲が見られるため、1時間に100mmを超えるような猛烈な雨や、10mを超えるの高波、1日(火)は満潮時刻を迎えるため、過去最大級の高潮のおそれもあります。あらゆる台風災害に対し、最大限の警戒をしてください。

九州など西日本にも大きな影響

台風9号の予想進路
台風9号は沖縄付近を通過した後は、東シナ海を北上し、その後は進路を北東に変えて、朝鮮半島方面に進む見込みです。九州からは少し離れて通るものの、大型であるため、九州北部は暴風域に入る可能性があります。

湿った空気の影響で九州、四国の太平洋側で雨も強まる予想で、2日(水)~3日(木)頃は九州を中心とする西日本各地で警戒が必要です。対策は出来るだけ早めに行うようにしてください。

また、近畿北部から北陸、東北日本海側にかけては台風に向かって吹き込む風が山越えとなり、フェーン現象を引き起こします。35℃を超える猛暑日の所がありますので、こちらは暑さに注意が必要です。
>>雨や風のピークを確認

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
>>ウェザーニュース 台風情報

参考資料など

動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
どなさん