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台風9号(メイサーク)は明日31日(月)の夜に沖縄に最接近へ 災害級の暴風雨に厳重警戒

2020/08/30 23:49 ウェザーニュース

8月30日(日)21時現在、強い台風9号(メイサーク)はフィリピンの東の海上をゆっくりと北に進んでいます。

今後は「非常に強い」勢力に発達して徐々に北に進み、明日31日(月)夜から9月1日(火)朝にかけて沖縄地方に最接近する予想です。沖縄では大雨や暴風、高波、高潮等に警戒し、明日31日(月)の午前中までに対策を済ませるようにしてください。

沖縄地方を通過した後は、東シナ海で進路を北東に変えて九州など西日本に近づく可能性もあるため、今後の動向に注目が必要です。

▼台風9号 8月30日(日)21時現在
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北 ゆっくり
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 55 m/s
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海水温高く発達続ける予想

海面水温の解析
例年、海面水温が高い海域は日本のはるか南の海上に限られますが、今年は海面水温が高い海域がかなり北に広がっていて日本近海でも海面水温が28℃以上となっています。台風の発達しやすい環境で、台風9号は「非常に強い」勢力からさらに発達する可能性もあります。

台風9号は非常に強い勢力を保ったまま31日(月)夜から9月1日(火)の朝にかけて暴風域を伴って沖縄に最接近する可能性が高くなっていて、沖縄地方に最接近するとみられる1日(火)未明には、中心気圧が935-945hPa、中心付近の最大風速は45-50m/s、最大瞬間風速は65-70m/sになっていると予報されています。

もしもこの予報通りの勢力で接近した場合、比較的台風に慣れている沖縄でもかなり大規模な台風被害が発生することが懸念されます。

大規模な台風被害発生のおそれ

2015年8月に通過した台風15号による被害
2015年8月に通過した台風15号は最接近時の中心気圧が935hPaで最大風速が50m/s。石垣島では観測史上1位となる最大瞬間風速71.0m/sを記録し、停めてある車がひっくり返ったり、信号機が支柱ごと倒れるような状況でした。

前回の台風8号接近時は大雨の影響が中心でしたが、台風9号は大雨に加えて暴風や高波、高潮の影響も大きくなるとみられますので厳重な警戒が必要です。明日31日(月)の午前中までには台風対策を済ませるようにしてください。

台風9号は週明けに沖縄付近を通過し、東シナ海へ進む見通しです。その後は進路を北東に変えて九州の北へ進む可能性が高く、九州など西日本の近くを通る可能性があります。

予報円は3日先にかけて比較的小さいことから、とりうる進路の幅が狭い、つまり予想進路の確実性が比較的高いと言えそうです。「予報円の大きさ」と「台風の大きさ」は関係がありませんので、予報円が小さくても油断せず十分対策をとるようにしてください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
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