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居住地周辺の河川氾濫調査 3人に1人が川の近くに居住 その2割は氾濫を経験

減災調査2020(9月)

2020/09/01 11:04 ウェザーニュース

2019年台風19号では千曲川(長野)をはじめとする、複数の河川が氾濫。また、令和2年7月豪雨でも、球磨川(熊本)や最上川(山形)などの指定河川が氾濫し、大きな被害を及ぼしました。近年は特に河川災害が河川氾濫による災害が多く発生しています。
そこで、9月1日の防災の日を機に、居住地周辺の河川氾濫に関する調査を行いました。

調査方法:アプリ「ウェザーニュース」内でアンケートを実施
調査期間:2020年8月19日〜23日
有効回答数:7,925人

3人に1人が川の近くに居住

まずは、住む場所の近くに川があるかどうかを聞いた所、全体の37.5%の人が家の近くに川があると回答しました。約3人に1人が川の近くに居住していることになります。

2割で氾濫した経験あり 経験なくても3割は先代が経験




また、約2割の方が近くの川で氾濫を経験。また、「経験していなくても、先代から溢れた話を聞いたことがある」と回答した方は3割。川の近くに住んでいる方で約半数の方は、氾濫に遭遇または過去にその川が氾濫した話を聞いたということになります。

氾濫経験者でも約2割は想定外

そして、近くの川で事前に溢れることを想定しているかどうかを聞いた所、氾濫を経験している方の2割は想定外だったことがわかりました。

また、溢れた経験のない川になると、溢れる想定はしていないという方が6割を占めています。

いつどこで川の氾濫は起きてもおかしくない

これまでにたまたま溢れたことがなくても、河川の氾濫が今後いつどこで起こるのかはわかりません。現在、台風9号が沖縄を通過し、九州に接近。そして、日本の南の海上では新たな台風が発生して、大きな災害が発生することも懸念されます。

未曾有の災害に備えて、近くの川の水位情報はどこから閲覧できるのか。そして、その水位がどこまで上昇すると危ないのか。どのタイミングで避難するのか。今のうちから確認するようにしてください。

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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
てつさん