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台風9号(メイサーク) 最大瞬間風速70m/sで沖縄本島接近か 災害級の暴風雨に警戒

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2020/08/29 10:21 ウェザーニュース

8月29日(土)9時現在、台風9号(メイサーク)はフィリピンの東の海上でほぼ停滞しています。

台風は週明けの31日(月)から1日(火)に、中心気圧925hPa、最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sの非常に強い勢力で沖縄本島地方に接近する可能性があり、沖縄では大雨や暴風、高波、高潮等に厳重な警戒が必要です。

沖縄地方を通過した後は東シナ海で進路を北東に変えて九州に近づく可能性もあるため、今後の情報に注意してください。

▼台風9号 8月29日(土)9時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s

» ウェザーニュース 台風情報

海水温高く発達続ける予想

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海面水温の解析
本州の南海上には海面水温が28℃以上の海域が広がっており、台風が発達しやすい環境になっています。

台風9号は30日(日)から31日(月)にかけて急速に発達し、沖縄本島地方に最接近する頃とみられる31日9時までに「非常に強い」勢力になる見込みです。接近時には中心気圧が925hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sに達していると予報されています。

もしもこの予報通りの勢力で接近した場合、比較的台風に慣れている沖縄でも非常に大規模な台風被害が発生することが懸念されます。前回の台風8号接近時は大雨の影響が中心でしたが、台風9号は大雨に加えて暴風や高波、高潮の影響も大きくなるとみられますので厳重な警戒が必要です。

台風9号は沖縄地方を通過した後、東シナ海へ進む見通しです。その後は進路を北東に変えて朝鮮半島方面に進む可能性が高く、九州の近くを通過する可能性があります。

予報円は4日先にかけて比較的小さいことから、とりうる進路の幅が狭い、つまり予想進路の確実性が比較的高いと言えそうです。「予報円の大きさ」と「台風の大きさ」は関係がありませんので、予報円が小さくても油断せず十分対策をとるようにしてください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
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