facebook line twitter mail

台風9号(メイサーク)発生 非常に強い勢力で沖縄接近へ 暴風警戒

2020/08/28 16:54 ウェザーニュース

8月28日(金)15時、フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧が台風9号(メイサーク)になりました。

週明けに非常に強い勢力で沖縄に接近する可能性があり、沖縄では大雨や暴風、高波、高潮等に警戒が必要です。さらに東シナ海で進路を北東に変えて九州などに近づく可能性もあるため、今後の情報に注意してください。

▼台風9号 8月28日(金)15時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   996 hPa
 最大風速   18 m/s
 最大瞬間風速 25 m/s
» ウェザーニュース 台風情報

海水温高く発達続ける予想

海面水温の解析
日本近海ではかなり北の地域まで海面水温が28℃以上となっていて、台風の発達しやすい環境になっています。台風9号は31日(月)には「非常に強い」勢力になる見込みで、暴風域を伴って沖縄に接近する可能性が高くなっています。

沖縄では、前回の台風8号接近時は大雨の影響が中心でしたが、台風9号は大雨に加えて暴風の影響も大きくなるとみられますので警戒してください。

台風9号は週明けに沖縄付近を通過し、東シナ海へ進む見通しです。その後は進路を北東に変えて朝鮮半島方面に進む可能性が高く、九州などの近くを通る可能性があります。

予報円は4日先にかけて比較的小さいことから、とりうる進路の幅が狭い、つまり予想進路の確実性が比較的高いと言えそうです。「予報円の大きさ」と「台風の大きさ」は関係がありませんので、予報円が小さくても油断せず十分対策をとるようにしてください。
» GPS検索 ピンポイント天気予報

今年8月の7つ目の台風発生

平年の台風発生数
台風9号は今年8月に入ってから7つ目に発生した台風です。8月の台風発生数の平年値は5.9個ですので、平年よりやや多いペースと言えます。

秋になるにつれ本州方面に近づく台風も増える可能性があります。台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
» 気圧変化・頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
» ウェザーニュース 台風情報