「解暑」「解熱」などの効能も
鎌倉時代の僧侶・栄西が『喫茶養生訓』で「養生の仙薬」として紹介した緑茶。古くから日本全国に広がり、その健康効果は知られていました。
「薬膳で緑茶は食材というよりも薬と考えられ、『清熱瀉火(せいねつしゃか)薬』とされていました。つまり、余分な体の熱をとり、解熱する効果があるのです。
さらに暑気あたりを防ぐ(解暑=げしょ)、熱化した毒を取りのぞく(解熱毒=げねつどく)、頭や目の熱感をとりのぞく(清利頭目=せいりとうもく)、尿の出をよくする(利水=りすい)といった効果があり、暑気あたりの予防、頭や目を使いすぎて疲れたのをクールダウンさせる作用があります」(瀬戸先生)
さらに暑気あたりを防ぐ(解暑=げしょ)、熱化した毒を取りのぞく(解熱毒=げねつどく)、頭や目の熱感をとりのぞく(清利頭目=せいりとうもく)、尿の出をよくする(利水=りすい)といった効果があり、暑気あたりの予防、頭や目を使いすぎて疲れたのをクールダウンさせる作用があります」(瀬戸先生)
頭スッキリ気分爽快に
「メザマシグサ」とも呼ばれていたお茶は、熱を取り去る作用だけでなく、眠気を吹き飛ばし、気分を清涼にする効果なども広く知られていたそうです。
「1800年前に中国で書かれた『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には、すでに『苦菜』として消化促進、元気回復、眠りを少なくする、肥満や老化を防ぐ効果があると記されています。
また江戸時代には、茶葉を生姜とともに煎じて、スープとして飲まれていることが確認できます。暑気あたり、二日酔い対策になりますので、ぜひ試してみてください。暑さが和らぐだけでなく、頭もすっきりし、爽やかな気分になれるはずです」(瀬戸先生)
「1800年前に中国で書かれた『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には、すでに『苦菜』として消化促進、元気回復、眠りを少なくする、肥満や老化を防ぐ効果があると記されています。
また江戸時代には、茶葉を生姜とともに煎じて、スープとして飲まれていることが確認できます。暑気あたり、二日酔い対策になりますので、ぜひ試してみてください。暑さが和らぐだけでなく、頭もすっきりし、爽やかな気分になれるはずです」(瀬戸先生)
茶葉で淹れた緑茶がオススメ
緑茶にもいろいろあります。急須で淹れた緑茶もあれば、ペットボトルの冷えた緑茶もあります。
「やはり緑茶の効能を得るには、急須で淹れた熱いお茶がオススメです。熱いお茶が苦手な人なら常温の緑茶をいただいてください。夏に冷たいものを飲むのは胃腸を弱らせ、体のだるさを助長させます。ただし、胃腸が弱い人、冷え性の人はあまり飲みすぎないほうが良いでしょう。お茶を何杯も飲んだり、濃いお茶を飲んだりすると胃腸を傷めてしまいます。そういう人は低めの温度で入れた薄めのお茶がオススメです」(瀬戸先生)
「やはり緑茶の効能を得るには、急須で淹れた熱いお茶がオススメです。熱いお茶が苦手な人なら常温の緑茶をいただいてください。夏に冷たいものを飲むのは胃腸を弱らせ、体のだるさを助長させます。ただし、胃腸が弱い人、冷え性の人はあまり飲みすぎないほうが良いでしょう。お茶を何杯も飲んだり、濃いお茶を飲んだりすると胃腸を傷めてしまいます。そういう人は低めの温度で入れた薄めのお茶がオススメです」(瀬戸先生)
夏は苦い食べ物もよい
また薬膳では味により効能を分類していて、苦味のあるものには、気を下におろす作用があるといいます。暑さにのぼせているときに、苦味はのぼせを解消してくれるので、夏場は緑茶のほかにもコーヒーや苦瓜(ゴーヤー)など苦味のあるものを摂ると、夏の暑さに適応しやすくなるそうです。
暑いときは冷たいアイスを食べたくなるかもしれませんが、体調改善のために頭を切り替えて、熱い緑茶を試してはいかがでしょうか。
>>ウェザーニュース記事一覧
暑いときは冷たいアイスを食べたくなるかもしれませんが、体調改善のために頭を切り替えて、熱い緑茶を試してはいかがでしょうか。
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