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ラニーニャ現象発生見込み 残暑長引き、暖秋の傾向に(気象庁3か月予報)

2020/08/25 14:38 ウェザーニュース

気象庁は25日(火)、9月から11月までの秋の3か月予報を発表しました。9月は全国的に残暑が厳しく、10月も気温の高い傾向が続き、季節の歩みはゆっくりとなりそうです。

9月は厳しい残暑 暖秋続き季節の歩みは遅い

9~11月の平均気温
9月から11月の秋の3か月を平均すると、西日本や東日本は平年より高く、北日本は平年並みか高い予想となっています。

ラニーニャ現象の発生が予想されており、太平洋高気圧の勢力は平年よりも強い状況が続く見込みです。月別に見ていくと9月は残暑が厳しく、10月も平年より高い気温が続き、季節の歩みはゆっくりです。ただ、11月は全国的に平年並みの気温に戻り、一気に秋が深まる可能性があります。

降水量はほぼ平年並み 

9~11月の降水量
3か月の降水量は、沖縄や西日本、東日本の太平洋側で平年並みか多く、日本海側と北日本は平年並みの予想となっています。

9月から10月にかけては太平洋高気圧の勢力が平年よりも強いため、西日本や東日本の太平洋側には湿った空気が流れ込みやすく、降水量は平年並みか平年より多くなる見込みです。

10月はフィリピン周辺の対流活動が活発になる見込みで、台風の発生や接近が懸念されます。9月、10月は秋雨前線や台風の影響で、元々降水量が多い時期だけに、平年より多く予想されている西、東日本の太平洋側は注意が必要になります。
>>この先3か月間の天気傾向