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「夏の太陽の光」が頭痛を招くって本当?

2020/08/28 06:13 ウェザーニュース

降り注ぐ太陽のまぶしさが、頭痛やめまいなどの症状を招くことがあります。光を見たときだけでなく、時間を置いて痛みがあらわれることもあるといいます。気象病の専門家に詳しく教えていただきます。

強い光が招く頭痛とは?

夏のギラギラした太陽の光は、日焼けや熱中症予防のためにも避けたいものですが、ほかにも注意したいことがあります。

「慢性頭痛の1つ片頭痛は、夏の太陽の光がきっかけとなって起きることがあります。片頭痛は気圧や温度、音など特定の刺激がトリガー(症状の始まるきっかけ)となって、夏の太陽の強い光も、刺激となることがあるのです」と、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで医師の佐藤純先生は説明します。

片頭痛の症状の特徴は、ズキンズキンという強い痛みです。片頭痛の名の通り頭の片側が痛むこともありますが、両側に出ることも多く、数時間から数日続きます。

「片頭痛じゃないから大丈夫」ではない

強い光の刺激であらわれる症状は、頭痛だけとは限りません。

「片頭痛では、前兆としてめまいが出ることもあります。特に年齢が進むと、頭痛よりもめまいや耳鳴り、ふらつきを訴えることが多くなります。夏の強い光を目にして、めまいを起こす人もいるのです」(佐藤先生)

また、片頭痛の自覚がなくても太陽の光により症状を起こしていることもあるといいます。

「首こりや肩こりのある頭痛もちの人は、自分を緊張型頭痛だと思いがちです。確かに、緊張型頭痛は首や肩周りの筋肉が緊張して血行が悪くなることで起きるのですが、首や肩のこりは片頭痛にともなって起きているケースも意外に多いのです。ですから、太陽の光を浴びた後になぜか首がこる、肩がこるという人は、その後に頭痛も起きていたり、やがて片頭痛になるかもしれません」(佐藤先生)

冷却グッズも効果的な対策に

太陽の光を浴びて何らかの不調があるのなら、外出時には注意した方がよいでしょう。

「帽子やサングラス、日傘などを適切に使用したり、陽射しの強い場所をなるべく避けて行動することが大切です。冷却グッズを利用するのもおすすめです。頭痛もちの人は頭に熱をもちやすい傾向にあり、熱をもつと頭が痛くなります。首の太い血管のあたりやおでこなどを冷やすと効果的です」(佐藤先生)

水に濡らして使うタイプの冷感タオル、首かけ型の扇風機やクーラー、など多くの冷却グッズがあるので、使い勝手のよいものを選ぶとよいでしょう。保冷剤をハンカチやタオルで包んで当ててもよいそうです。

「ただし、頭痛やめまいなどの症状がひどいときには、病院を受診しましょう。日本では頭痛くらいでは病院に行かない人が多く、慢性頭痛に悩む人の約3割程度しか受診していないとされています。

しかし、片頭痛は生活に支障をきたすこともあり、適切な治療が必要です。また、夏の頭痛やめまいの原因はさまざまで、熱中症や新型コロナウイルス感染症の初期症状との区別も難しい。ひどい頭痛やめまいを感じたら、すみやかに医師に診てもらいましょう」(佐藤先生)

強い陽射しの日々はまだ続きそうです。気象による頭痛に心当たりがある人は、しっかり自衛して残暑を乗り切りましょう。

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