血瘀の原因は?
東洋医学で血液が汚れてドロドロになり、循環が悪い状態を血瘀といいます。この時期、血瘀になる人が多いのですが、その理由は暑さで汗をかくことと、在宅勤務などで運動が減っていることの2つだそうです。
「汗は血液から出来ています。過度な暑さ、つまり『暑邪(しょじゃ)』で大量の汗をかくと、血液から水分が抜けて脱水状態になるため、血液がドロドロになり、血瘀になるのです。
それに加えて今年は運動不足があげられます。全身の筋肉は血液を心臓に押し戻し、血液循環を助ける役割をになっていますが、新型コロナの感染拡大防止で在宅勤務や外出自粛などで運動量が減っていますから、知らす知らずのうちに筋肉が弱ったり硬くなったりして、血液を心臓に戻す機能が低下しています。その結果、血流が滞って血瘀になりやすいのです」(瀬戸先生)
「汗は血液から出来ています。過度な暑さ、つまり『暑邪(しょじゃ)』で大量の汗をかくと、血液から水分が抜けて脱水状態になるため、血液がドロドロになり、血瘀になるのです。
それに加えて今年は運動不足があげられます。全身の筋肉は血液を心臓に押し戻し、血液循環を助ける役割をになっていますが、新型コロナの感染拡大防止で在宅勤務や外出自粛などで運動量が減っていますから、知らす知らずのうちに筋肉が弱ったり硬くなったりして、血液を心臓に戻す機能が低下しています。その結果、血流が滞って血瘀になりやすいのです」(瀬戸先生)
ツボを押せば血瘀を改善できる
血瘀はツボを押すことで改善できます。座ったままでも押せるので、仕事の合間などに押してみて下さい。3つのツボがあるので、それぞれ押してみて、痛みが強いところや症状が気になるところを重点的に押すといいでしょう。
血流を良くする「血海(けっかい)」
「読んで字のごとく血液と深く関係するツボで、血流をよくしてくれます。このツボは胃腸にもつながっているので、胃腸が弱って食欲が落ちている状態を改善できます。胃腸が疲れてくると湿気が増えて、それもまた血瘀の原因にもなるので、その解消にもなります。
足の内側で、お皿の上端の角から指3本分上がったところに左右対称にあるので、それぞれ親指でぎゅーと強く押してあげます」(瀬戸先生)
足の内側で、お皿の上端の角から指3本分上がったところに左右対称にあるので、それぞれ親指でぎゅーと強く押してあげます」(瀬戸先生)
循環器をフォローする「郄門(げきもん)」
「暑いと息も絶え絶えになったり、動悸がしたりします。これは血がドロドロになったことで、全身を巡って心臓に戻る血液の帰り(静脈)が悪くなり、循環器系に影響が出ていることが考えられます。そこで静脈や循環器と関係する郄門を押して、循環を改善してあげましょう。自律神経を整え、不安やイライラを改善する効果もあります。
郄門は腕の内側(手のひら側)の手首と肘の真ん中より少し手首関節側で、押すとジーンとするところにあります。親指の腹で押して軽い痛みを感じるところを念入りに指圧してあげましょう」(瀬戸先生)
郄門は腕の内側(手のひら側)の手首と肘の真ん中より少し手首関節側で、押すとジーンとするところにあります。親指の腹で押して軽い痛みを感じるところを念入りに指圧してあげましょう」(瀬戸先生)
血を解毒する「太衝(たいしょう)」
「太衝は、肝臓に関係します。東洋医学では、肝臓は身体に流れている血液やリンパなどの流れと関係し、解毒作用を持つとされているので、血液の代謝を促し、ドロドロ状態を改善するにはもってこいのツボです。
暑さや運動不足以外に、食べ過ぎなど血がドロドロになる理由に心当たりがある人はここを重点的に押すといいでしょう。
太衝の場所はわかりやすく、足の甲の親指と人指し指の間をなぞっていき、指が止まるところにあります」(瀬戸先生)
ツボ押し以外にも、血瘀を予防するには、適度な運動や水分補給を習慣にすること、緑豆(もやし)や玉ねぎ、青魚、お酢など解毒作用のある食材を食べることなどがあげられます。なかなか自覚しにくい血瘀ですが、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞を招くことがあるので、意識的に予防しましょう。
>>ウェザーニュース記事一覧
暑さや運動不足以外に、食べ過ぎなど血がドロドロになる理由に心当たりがある人はここを重点的に押すといいでしょう。
太衝の場所はわかりやすく、足の甲の親指と人指し指の間をなぞっていき、指が止まるところにあります」(瀬戸先生)
ツボ押し以外にも、血瘀を予防するには、適度な運動や水分補給を習慣にすること、緑豆(もやし)や玉ねぎ、青魚、お酢など解毒作用のある食材を食べることなどがあげられます。なかなか自覚しにくい血瘀ですが、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞を招くことがあるので、意識的に予防しましょう。
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