34%は“経験あり”または“初期症状あり”
ウェザーニュースが「屋内で熱中症になった経験」について調査を行ったところ、34%が屋内で熱中症になった経験あり、または初期症状が出た経験ありと回答しており、3人に1人が屋内で熱中症による何かしらの症状が出た経験があることが分かりました。
男女別に見てみると、女性のおよそ半数は“経験あり”または“初期症状あり”と回答していました。
実際に熱中症にかかった際の状況としては、「冷房の効いていない場所だった」という声が最も多くありました。
男女別に見てみると、女性のおよそ半数は“経験あり”または“初期症状あり”と回答していました。
実際に熱中症にかかった際の状況としては、「冷房の効いていない場所だった」という声が最も多くありました。
では、実際に屋内で熱中症になったり、初期症状が出たらどのように対処したらよいのでしょうか。
ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生に教えてもらいました。
ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生に教えてもらいました。
熱中症になった際の対処法
<重症度Ⅰ度>
「熱中症が疑われるときは、まずはクーラーをつけるか、もしくはクーラーの効いている部屋に移動します。
服をゆるめて熱を発散しやすくし、冷たい飲み物で水分補給するのが基本です」(佐藤先生)
服をゆるめて熱を発散しやすくし、冷たい飲み物で水分補給するのが基本です」(佐藤先生)
<重症度Ⅱ度>
「冷たい飲料を自分で飲むようにします。大量に汗をかいているときは、経口補水液やスポーツドリンク、0.1〜0.2%の食塩水がいいでしょう。
濡れタオルを身体にあてて扇いだり、冷たいペットボトルを太い血管のある脇の下、両側の首筋、足の付け根に当てるなどして、身体を冷やしましょう。
しばらく休んでも症状が改善しないときは、誰かについてもらって医療機関を受診しましょう。ただし、周囲の人から見て意識がおかしいときは、すぐに救急車を呼びます」(佐藤先生)
濡れタオルを身体にあてて扇いだり、冷たいペットボトルを太い血管のある脇の下、両側の首筋、足の付け根に当てるなどして、身体を冷やしましょう。
しばらく休んでも症状が改善しないときは、誰かについてもらって医療機関を受診しましょう。ただし、周囲の人から見て意識がおかしいときは、すぐに救急車を呼びます」(佐藤先生)
<重症度Ⅲ度>
一刻も早く救急車を呼ぶ必要があります。
「重症度がⅠ〜Ⅱ度では汗をたくさんかきますが、重症度Ⅲ度になると汗をかかないこともあり、大変危険な状態です。救急車が着くまでも、上記のような方法で身体を冷やしましょう。
意識が朦朧としているときは、無理に水を飲ませると窒息することがあるので危険です」(佐藤先生)
「重症度がⅠ〜Ⅱ度では汗をたくさんかきますが、重症度Ⅲ度になると汗をかかないこともあり、大変危険な状態です。救急車が着くまでも、上記のような方法で身体を冷やしましょう。
意識が朦朧としているときは、無理に水を飲ませると窒息することがあるので危険です」(佐藤先生)
屋内でも油断禁物
マスク着用時は、熱がこもりやすい、気化熱による放熱が十分にされにくい、マスク内は湿度が高いためのどの渇きを感じにくく水分補給が不十分になりやすい等が考えられます。密でなく、飛沫によるウイルス拡散リスクの低いような場所では、一時的にマスクを外す等の対策も有効かもしれません。
屋内で過ごしているからと油断せず、しっかり熱中症対策をしてお過ごしください。
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