台風5号(チャンミー) 温帯低気圧に変わった後は北海道に接近 一時的に強雨も
2020/08/10 22:31 ウェザーニュース
8月10日(月)21時現在、台風5号(チャンミー)は出雲市の北西約310kmを北北東に進んでおり、中国地方が強風域に入っています。
▼台風5号 8月10日(月)21時
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北東 50 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
西日本では激しい雷雨に警戒
台風の湿った空気の影響で発達した雨雲や、台風の外側の雨雲が九州や西日本の太平洋側、南西諸島に流れ込み、局地的に激しい雷雨となっています。
今夜にかけて一時的な激しい雷雨や竜巻を含む突風に注意してください。沿岸も高波で危険な状態です。
荒天の間は外出を極力控えるようにしてください。
8月3つ目の台風発生
今年7月は統計史上初めて台風の発生がゼロとなっていましたが、月が変わって8月には昨日までに既に2つの台風が発生していました。今回の台風5号は今月3つ目の台風発生となります。
平年であれば7月末までに7〜8個の台風が発生することになりますが、今年はこれまで発生数が少ないペースでした。ただ、8月の台風発生数の平年値は5.9個ですので、今月はほぼ平年並みのペースでの発生していると言えそうです。
台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
温帯低気圧に変わり北海道に接近
台風5号は明日11日(火)にも温帯低気圧に変わる見込みです。
台風ではなくなるものの、構造が変化するだけで勢力を落とすとは限りません。
北海道では道北を中心に一時的に雨や風が強まる可能性があるため注意が必要です。
温帯低気圧後は北海道へ
10日(月)12時、南シナ海で台風6号(メーカラー)が発生しました。台風6号は今後台湾の西側を北上し、中国の華南へ接近または上陸するとみています。
沖縄では台風5号や台風6号の影響で、明日11日(火)にかけて大気の不安定な状態となります。急な強い雨や突風などに注意してください。このほかは、日本への直接の影響はない見通しです。
また、小笠原近海にも熱帯低気圧があり、気象庁は24時間以内に台風に発達する見込みと見解を発表しています。今後の動向に注目です。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風5号の名前「チャンミー(Jangmi / 장미)」は韓国が提案した名称で“ばら”を意味する現地の言葉です。