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今が旬の「オクラ」で便秘解消!? ネバネバに秘められたパワーとは

2020/08/17 09:52 ウェザーニュース

「ネバネバ食品」と聞くと、何を思い起こすでしょうか。納豆、山芋、ナメコ、メカブ、モロヘイヤ……いろいろありますね。今回、紹介する食べ物も、代表的なネバネバ食品です。それは、夏が旬の「オクラ」です。原産地はアフリカ東北部ですが、今では、日本でもなじみ深い野菜になりました。

このオクラには、どんな栄養効果があるのでしょうか。管理栄養士の柴田聡美さんに聞きました。

ネバネバが便秘対策に!?

「オクラのネバネバのもとは、水溶性食物繊維のペクチンなどです。ペクチンには整腸作用があり、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病を予防するなどの働きがあります。水に溶けない不溶性食物繊維も豊富に含まれているため、便秘に悩んでいる人にも適した食材です。

ナトリウムを排泄するカリウムを含むので、高血圧の予防や改善にも効果があります。筋肉や血管の緊張を和らげ、ストレス性の頭痛や肩こりを緩和する働きなどがあるマグネシウムも含まれています。

ほかにも、ビタミンA・E、葉酸などのビタミンや、カルシウムなどのミネラルを多く含んでいます」(柴田さん)

栄養満点のネバネバ丼!

オクラの食べ方はいろいろありますが、ネバネバ食品が好きな人には、ネバネバ丼がおすすめです。

「茹でたオクラのほかに、納豆、山芋、メカブ、モロヘイヤ、半熟卵、かつお節などをご飯にのせて食べるのです。栄養満点で、朝やお昼に食べれば、猛暑の夏も乗り切れそうです」(柴田さん)

また、茹でたオクラにマヨネーズと七味唐辛子をかけると、ビールや冷酒、焼酎のお供としても、おいしくいただけます。

「少し意外かもしれませんが、ぬか漬けにしても、とてもおいしくなります。発酵パワーとの相乗効果で、栄養価もいっそう高まります。もちろん、豆腐やワカメ、ナスなどと一緒にみそ汁に入れて食べるのもよいでしょう」(柴田さん)

夏の酷暑や新型のウイルスに負けず健やかに過ごすためにも、オクラをはじめとしたネバネバ食品を毎日の食事に活かしたいものです。
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