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美味しい桃の選び方 触らずに目と鼻で見分ける

2020/08/06 05:35 ウェザーニュース

桃のおいしい季節がやってきました。店頭には緩衝材に大事そうに包まれた桃が並びます。桃はとてもデリケートな果物で、少し触っただけでも傷んでしまうので、選ぶ際には手に取ることができません。
さらに今年は新型コロナもあり、商品をむやみに触るのは控えたいところ…。

そこで触らずにおいしい桃を見分ける方法を、千葉県君津市で観光農園を営む佐野卓男さんに伺いました。

形・香り・色・うぶ毛をチェック

桃は目と鼻を使っておいしいものが見分けられるそうです。

「まず一番わかりやすいのが形です。桃には縦に伸びる『縫合線』というものがあります。この線があまり深くないもので、線を中心に左右対象で、ふっくらと丸みのあるものが良いです。

次に香りですが、おいしい桃は包装紙越しでもふんわり良い香りがします。色は、果実全体が着色していて、皮の色はピンクより赤がはっきりと濃い方が甘みが強いですね。皮の色に透明感のあるものは熟している証拠です。また、枝についていた部分が見られるなら、その部分が白く鮮やかなものを選ぶと間違いありません。

最後にうぶ毛ですが、全体にしっかりと生えていて、しっとりと寝た感じのものがおすすめです」(佐野さん)

桃の保存法と食べごろの見分け方

桃の効果的な保存法と食べごろの見分け方を教えてください。

「桃は冷蔵庫に入れずに常温で保存してください。食べごろは桃をそっとひっくり返して、枝についていた部分を見ます。収穫したばかりの桃は枝についていたくぼみの部分が緑色をしていますが、食べごろに近づくと徐々にクリーム色に変化してきます。そうなったらくぼみの内側をそっと押してください。柔らかい感じがしたら食べごろです」(佐野さん)

太陽の光をいっぱいに浴びてこれからどんどんおいしくなる桃。桃には水溶性食物繊維が含まれており、整腸作用があるペクチンが豊富です。また生活習慣病の予防に効果があるカリウムも多く含まれています。

今が旬の桃を上手に選んで、おいしくいただきましょう。

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