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7月の台風発生数ゼロ 1951年からの統計史上初の記録

2020/08/01 13:16 ウェザーニュース

今年7月は台風が1つも発生しませんでした。7月に台風の発生数がゼロとなったのは、1951年からの統計史上初めてのことです。

今年はこれまでに台風が2つしか発生していません。ただ、7月下旬から徐々に南の海で対流活動が活発になってきていて、これまで発生数が少なかったからといって油断は出来ない状況です。

台風の発生が少なかった原因と、今年7月に日本で大雨となった原因は、相互に関連している可能性があります。
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7月の台風発生数、平年値は3.6個

月別の台風発生数の平年値を見ると、7月は平均で3.6個の台風が発生しています。(平年値:1981年~2010年の30年平均)

1951年の統計開始からの69年間で、11月〜6月までの各月に台風が発生しなかった年は存在しますが、7月〜10月の各月に台風が発生しなかった年はありませんでした。今年7月は統計開始史上初めて、7月に台風が発生しなかった年となりました。(速報値)

ただし台風の記録は事後解析され、数ヶ月後に確定値が発表されるため、もし現在存在する熱帯低気圧が事後解析で台風だったと判断された場合には、幻の記録となります。

南の海には2つの熱帯低気圧

実況天気図 7月31日(金)15時
7月最終日の今日31日(金)、南シナ海とフィリピンの東の太平洋で、それぞれ熱帯低気圧が発生しました。

15時現在南シナ海にある998hPaの熱帯低気圧について、気象庁は24時間以内に台風に発達する可能性があるとの情報を発表しています。この熱帯低気圧は台風に発達したとしても日本への影響はありません。

一方、フィリピンの東にある1008hPaの熱帯低気圧について、発達の程度は不明確であるものの、8月初めに沖縄の先島諸島や台湾方面に接近する可能性が出てきました。八重山地方や宮古島地方では週明けにかけて雨の降るところがあり、急な強い雨や落雷、強風、高波に注意してください。一方本州方面では太平洋高気圧の勢力が強いため、熱帯低気圧の影響はない見込みです。

これらの熱帯低気圧が台風に発達するかは不確定ですが、もし台風になると6月12日に発生した台風2号以来で、約1か月半ぶりの台風発生となります。
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8月以降は台風発生の可能性高まる

これまで台風の発生が少なかったのは、太平洋高気圧の西への張り出しが例年より強かったことが原因とみられます。これはインド洋全域の海面水温が高いことが原因とみられ、エルニーニョの発生からやや遅れて生じることがあるパターンと言われています。

また、このことは7月に日本が大雨に見舞われたことと関係している可能性があります。
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一方、今年も8月以降は台風が発生しやすくなる見通しです。大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
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