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関東で梅雨明けの遅い年は冷夏傾向も最近はパターン崩れる

2020/07/30 15:31 ウェザーニュース

7月も残す所わずかとなった今日30日(木)も関東は梅雨空が続いています。梅雨明けは8月までずれ込むことが濃厚です。

梅雨明けが遅いと8月の気温は上がらず

関東甲信地方の梅雨明けが7月下旬の後半(26日)以降と遅かったケースは、これまでに14回あります。(梅雨明けが特定できなかった1993年を含む)

梅雨明けの遅れは、夏の高気圧の勢力が弱いことが大きな要因であるため、8月の平均気温が平年より低かった年が6回、平年並みの年が5回、平年より高かった年が3回で、イメージ通り、梅雨明けが遅れた年は、夏がそれほど暑くない傾向です。

最近は梅雨明けが遅くても暑い

この先1か月の気温
ただし、平年より高かったのは2006年、2007年、2016年の最近3回で、少し傾向が変わってきています。最新の1か月予報によると、関東の気温は8月2週目頃から平年より高くなる予想で、高温に関する早期天候情報が出るなど暑さが厳しくなる見込みです。

こうした変化は地球温暖化の影響で、夏の暑い傾向が続いていることも要因の一つとして考えられます。

今年も近年同様に遅い梅雨明けから一気に猛暑というパターンとなり、急な暑さの到来で熱中症リスクが高まります。新型コロナウイルス対策で、マスク着用の機会が多くなっていますので、例年以上に暑さに注意をしてください。
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