卸売価格が軒並み上昇
東京都中央卸売市場の市況(7月17〜23日)は、にんじんが278%、ほうれんそうが180%、レタスが166%、だいこんが160%、キャベツが144%と軒並み前年同期比で上昇しています。
これらは青果店が仕入れる際の価格。青果店の状況はどうなのでしょうか。アキダイ(東京都練馬区)の秋葉弘道社長が語ります。
「新型コロナで“家庭内食”が増えた4月頃からにんじん、じゃがいもなどが値上がりし、この長雨と日照不足で収量が落ちたキャベツ、レタス、はくさいなどが値上がりするという2重の要因で野菜が高騰しています。 これほどの値上がりは私も経験したことがありません。仕入れ値が上がった分をそのまま小売値に転嫁するわけにもいかないので苦労しています」
これらは青果店が仕入れる際の価格。青果店の状況はどうなのでしょうか。アキダイ(東京都練馬区)の秋葉弘道社長が語ります。
「新型コロナで“家庭内食”が増えた4月頃からにんじん、じゃがいもなどが値上がりし、この長雨と日照不足で収量が落ちたキャベツ、レタス、はくさいなどが値上がりするという2重の要因で野菜が高騰しています。 これほどの値上がりは私も経験したことがありません。仕入れ値が上がった分をそのまま小売値に転嫁するわけにもいかないので苦労しています」
各地の長雨と日照不足
野菜値上がりの原因の一つは長雨と日照不足です。レタスやキャベツなど葉物野菜が根腐れするなどで収量が落ちるのです。レタスの産地の長野県(長野)の場合、平年(1981〜2010年)の7月の降水量が134.4mm、日照時間が168.8時間です。
それが今年7月(28日まで)は、降水量が301.0mm、日照時間が54.5時間です。降水量が平年の2.2倍、日照時間が平年の32%です。7月の長雨と日照不足は全国的な傾向で、これが野菜の生育遅れと収量減少を招いているのです。
それが今年7月(28日まで)は、降水量が301.0mm、日照時間が54.5時間です。降水量が平年の2.2倍、日照時間が平年の32%です。7月の長雨と日照不足は全国的な傾向で、これが野菜の生育遅れと収量減少を招いているのです。
野菜値上がりで食卓に異変も
野菜の値上がりは献立にも影響を与えているようです。
「トマト、なす、きゅうり、レタスといった夏野菜が出回る時期は、もやしの需要が落ちるのですが、今年は夏野菜が高いので、もやしがよく出ています。しめじ、えのき、まいたけといったキノコ類も天候に関係なく収穫できるので売り場を増やしています」(秋葉社長)
価格が変わらないもやしやキノコが食卓に並ぶ家庭が増えているようです。長かった今年の梅雨もそろそろ終わる見通しです。野菜の値上がりもそろそろ終わってほしいのですが、どうなるのでしょうか。
>>この先3か月の天候予測・梅雨見解
>>ウェザーニュース記事一覧
「トマト、なす、きゅうり、レタスといった夏野菜が出回る時期は、もやしの需要が落ちるのですが、今年は夏野菜が高いので、もやしがよく出ています。しめじ、えのき、まいたけといったキノコ類も天候に関係なく収穫できるので売り場を増やしています」(秋葉社長)
価格が変わらないもやしやキノコが食卓に並ぶ家庭が増えているようです。長かった今年の梅雨もそろそろ終わる見通しです。野菜の値上がりもそろそろ終わってほしいのですが、どうなるのでしょうか。
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