facebook line twitter mail

山形 最上川で氾濫が発生【警戒レベル5相当】身の安全の確保を

2020/07/29 03:44 ウェザーニュース

断続的に強い雨の降った山形県内では、大雨のピークを越えた後も川の水位が上昇しています。

国土交通省新庄河川事務所と山形地方気象台は、山形県内を流れる最上川(もがみがわ)で氾濫が発生したとして、氾濫発生情報【警戒レベル5相当】を発表しました。

氾濫が発生したのは最上川中流の大石田町横山(左岸)付近、大石田町大石田(右岸)付近、大蔵村白須賀(左岸)付近で、浸水のおそれがある地域は大石田町の上ノ原、愛宕町、緑町、そして大蔵村の白須賀です。(3時37分追記)

増水した川や水路等に近づくと危険です。また、冠水した道路等では側溝などとの境目がわかりづらくなり、車や人が転落して流されるおそれがあります。不要な外出は控えてください。

もしご自宅で浸水が始まってしまった場合は、上階など少しでも高い場所に避難するようにしてください。
» 雨雲レーダー
» 大雨警戒レベルとは レベル5を待たずに避難を

24時間雨量200mm超 山形市では1か月分相当の雨が1日で

24時間雨量の観測値
山形県では24時間の雨量が200mmを超えたところがあり、村山市や東根市では24時間雨量の観測史上1位の記録を更新しました。

山形地方気象台では15時40分までの24時間に160.5mmの雨を観測しました。山形の7月の降水量の平年値は157mmなので、1か月分の雨が1日で降ったことに相当します。

山形県内では強い雨のピークを越えましたが、明日朝にかけても断続的に雨が降る見通しです。気象庁の予想では少なくとも3時間先までは水位の上昇が続く予想となっています。

雨がやんでからも数時間から数日は水位の高い状況が続くため、様子が気になっても見に行ったりしないようにしてください。また、支流の河川でも排水が悪くなり増水や氾濫が発生するおそれがあるため、本流から離れた場所でも警戒が必要です。

東北地方では西日本などの多雨地域と比べると、川の許容量や地盤の強化状況などが違うため、少ない雨量でも災害が発生する傾向があります。その他の地域でもいつ災害が発生してもおかしくない状況ですので警戒を続けてください。
» 河川水位観測状況