facebook line twitter mail

九州で線状降水帯リスク高まる 未明から大雨に厳重警戒

2020/07/24 03:30 ウェザーニュース

梅雨前線の活動が活発化し、大雨のリスクが上昇中です。梅雨前線の南側での暖かく湿った空気が強まり、九州の東シナ海側では24日(金)早朝から線状降水帯が発生する可能性が高まってきました。

24日(金)0時現在、対馬ではすでに活発な雨雲がかかり始めており、この後、九州にかかる予想です。

» 会員向け ピンポイント大雨影響予測

線状降水帯リスク高まる

水蒸気輸送(水蒸気フラックス)の予想 24日(金)3時
24日(金)から25日(土)にかけて、寒冷渦と呼ばれる上空の低気圧が朝鮮半島付近に留まり、太平洋高気圧の縁をまわって流れ込む湿った空気が西日本方面に流れ込みやすい状況が続きます。

このため大気の状態が非常に不安定となる見込みで、九州の東シナ海側や四国の太平洋側などを中心に断続的に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。

条件が揃ってしまうと線状降水帯が形成される可能性があり、数時間にわたって同じ場所で強い雨が降り続き、災害に繋がるおそれがあります。

連休中の総雨量は500mm超えるおそれ

総雨量の予想
特に強い雨に警戒が必要な場所は鹿児島県や熊本県、高知県の東部などで、ピーク時には1時間に80mm以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。

また26日(日)にかけての総雨量は、九州や四国などで500mm超となるおそれがあり、中国地方や東海地方でも300mmを超える所がある見込みです。

ウェザーニュースによる調査では、24時間雨量が300mmを超えるような雨の場合、腰以上の高さにまで水かさが上がる大規模な浸水が発生する可能性が高いことがわかっています。この後の大雨でも局地的には同様の状況になり得るため、警戒が必要です。

継続中の令和2年7月豪雨のこれまでの被災地でも大雨となるおそれがあり、復旧作業に支障が出るだけで無く被害がさらに拡大するおそれがあります。いちど氾濫した川では普段よりも少ない雨で氾濫するおそれがあるため油断ができません。

河川の氾濫や土砂災害、道路冠水や家屋の浸水等に警戒し、随時最新の気象情報や避難情報を入手するようにしてください。逃げ遅れによる人的被害をなくせるよう、早めの避難を心がけてください。
» 雨雲レーダー
» 24時間雨量ランキング