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8月の異名「葉月」 語源からは早くも秋の気配

2020/08/05 05:28 ウェザーニュース

8月の呼び名として「葉月(はづき)」があります。これは旧暦の8月、今の暦でおおよそ9月を表しています。

8月というと、夏真っ盛りのイメージですが8月7日頃に立秋を迎えることもあり、暦の上では秋が訪れる時なのです。
立秋を過ぎても残暑が厳しい中ですが、次第に暑さが落ち着いていき、わずかながら秋の気配を感じられる頃でもあります。

なぜ「葉月」と呼ばれる?

葉月の語源にはいろいろな説がありますが、どれも秋に関係しています。
一般的には、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。
また、稲の穂を張る月、すなわち「穂張り月(ほはりづき)」が略されたという説、初めてガン渡ってくる月であることから「初来月(はつきづき)」を略して「葉月」と呼んだ説などがあります。

秋を感じる異名ばかり

また、旧暦8月(今の9月頃)の景物は、なんといっても中秋の名月です。
このため、8月は「月見月(つきみづき)」ともよばれています。

そのほか、木々が紅葉をはじめる時期であることから「木染月(こぞめづき)」、「秋風月(あきかぜづき)」、「紅染月(べにぞめづき)」、「雁来月(かりくづき)」などとも呼ばれ、いづれも秋らしい異名をもっています。

秋の気配を感じられるのは、早くても8月後半からですが、小さな秋を見つけだしてみてはいかがでしょうか。

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参考資料など

・日本の年中行事
・日本大歳時記

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
コロママさん