酸性の汚れとアルカリ性の汚れがある
手アカ、湯アカ、皮脂などの汚れは酸性。水アカ、石鹸カスの汚れはアルカリ性です。浴室にはこうした汚れが複合しているため、ハウスクリーニングのプロにとっても浴室のお掃除が一番難しいと言われています。
「汚れを落とす基本は、その汚れを中和させること。つまり、酸性の汚れにはアルカリ性のものを、逆にアルカリ性の汚れには酸性のものを使用すると効果が高いのです」と尾崎さんは解説します。
「汚れを落とす基本は、その汚れを中和させること。つまり、酸性の汚れにはアルカリ性のものを、逆にアルカリ性の汚れには酸性のものを使用すると効果が高いのです」と尾崎さんは解説します。
アルカリ性の汚れにはクエン酸が効く!
水アカは水道水の中に含まれるマグネシウムやカルシウムが石のように固まったもので、アルカリ性です。そのため、お風呂用洗剤や重曹などのアルカリ性洗剤では落ちません。水アカなどの汚れに効果を発揮するのは酸性成分のクエン酸です。
クエン酸水の作り方
クエン酸は水で薄めてスプレーボトルに入れておくと、いつでも使えて重宝します。
「水1カップ(200ml)に対し、クエン酸小さじ1を溶かし、スプレー容器に入れます。クエン酸は水に溶けにくいので、ぬるま湯を用いたほうがベターです」(尾崎さん)
「水1カップ(200ml)に対し、クエン酸小さじ1を溶かし、スプレー容器に入れます。クエン酸は水に溶けにくいので、ぬるま湯を用いたほうがベターです」(尾崎さん)
クエン酸を吹きかけたらしばらく放置
水アカのついた部分にクエン酸スプレーを吹きかけます。尾崎さんは「クエン酸はゆっくり水アカを分解するので、すぐに洗い流さずにそのまま5分ほど放置しておくのがポイントです」とアドバイスします。
頑固な汚れの場合には、汚れの上にキッチンペーパーかラップをかぶせ、「クエン酸水パック」するのがおススメ。こうしておくと水分が蒸発しにくく、クエン酸がしっかり浸透します。それでも落ちにくければ、クエン酸の濃度を濃くしたり、放置時間を長くしてください。
頑固な汚れの場合には、汚れの上にキッチンペーパーかラップをかぶせ、「クエン酸水パック」するのがおススメ。こうしておくと水分が蒸発しにくく、クエン酸がしっかり浸透します。それでも落ちにくければ、クエン酸の濃度を濃くしたり、放置時間を長くしてください。
シャワーヘッドの水アカ除去には歯ブラシを活用
見落としがちなのが、シャワーのヘッドです。水アカがこびりついていたらクエン酸を多めに吹きかけ、歯ブラシの毛先を半分くらいにカットしてゴシゴシとブラシでこすると効果的です。
長引く梅雨により水アカが目立ってきている場合は、汚れが酸性であることを見極めて、クエン酸を有効に使いましょう。
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長引く梅雨により水アカが目立ってきている場合は、汚れが酸性であることを見極めて、クエン酸を有効に使いましょう。
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参考資料など
取材協力:おそうじ本舗 技術アドバイザー・尾崎真氏