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梅雨明けは平年より遅く4連休以降か 夏の高気圧に覆われず

2020/07/18 17:53 ウェザーニュース

7月後半となり、平年であれば梅雨明けの近い時期になってきました。

ただ今年は沖縄を除きまだ梅雨明けの発表がなく、この先も西日本や東日本では曇りや雨の日が1週間程度は続く予想となっていて、梅雨明けがまだ見通せません。

7月23日(木)の海の日からは4連休ですが、梅雨明けはそれより後になる可能性があります。
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夏の高気圧、北へ張り出さず

500hPa面の高さを示す等高度線
来週末にかけて、梅雨前線は本州付近から日本海中部付近の間で南北に移動しながら停滞する予想で、前線や湿った空気の影響を受けて曇りや雨の天気となる所が多い予想です。

梅雨明けの頃になると、夏の日本を覆う太平洋高気圧の影響が強まって、梅雨前線が北上して不明瞭になることが多くなりますが、今年はまだその気配が見えません。太平洋高気圧は例年よりも西方向へ強く張り出す傾向があり、なかなか北へ張り出して本州付近を覆ってはくれない見通しです。

また、オホーツク海には梅雨の時期に見られるオホーツク海高気圧が居座り、梅雨特有の気圧配置を維持させるものとみられます。

このため、関東や近畿など各地の梅雨明けは来週末以降となる可能性が高くなっていると言えそうです。

梅雨明け前から徐々に暑さ復活

北上している梅雨前線の南側に位置する日は、太平洋高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込み、日差しが乏しくても厳しい蒸し暑さになります。来週は西日本を中心に最高気温が30℃以上の真夏日となる日が多くなる予想です。梅雨明けが遅れ気味でも熱中症対策や暑さへの対応は怠らないようにしてください。
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▼平年の梅雨明け日(括弧内は今年の発表日)
 沖縄地方   6月23日頃(6月12日頃)
 奄美地方   6月29日頃( ー )
 九州南部   7月14日頃( ー )
 九州北部地方 7月19日頃( ー )
 四国地方   7月18日頃( ー )
 中国地方   7月21日頃( ー )
 近畿地方   7月21日頃( ー )
 東海地方   7月21日頃( ー )
 関東甲信地方 7月21日頃( ー )
 北陸地方   7月24日頃( ー )
 東北南部   7月25日頃( ー )
 東北北部   7月28日頃( ー )
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