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【天気痛調査2020】天気痛への予防や対策で都道府県ごとに違いは?

2020/07/14 19:49 ウェザーニュース

天気痛症状を感じる方の実態を探るべく、主に都道府県ごとのランキングを行った予防方法、対策、症状緩和のための予防方法について調査結果を見ていきます。

4.天気痛予防の5割は「予報をチェック」、4人に1人は「何もしてない」

天気痛の予防方法について、「普段、天気痛の予防はしていますか?」と質問し、該当する選択肢から複数回答で回答していただきました。

「天気予報をチェックする」を選択している割合は約半数に及び、事前に予報を確認されている方が多いことがわかります。

続いて「運動・ストレッチをしている」と「薬を飲んでいる」の回答と同じくらいの数で、「特に何もしていない」という回答が多く、また、回答の割合としては25%が該当し、天気痛持ちの方の4人に1人が何も予防していないことがわかりました。
「特に何もしていない」という回答に注目し、都道府県ごとに見てみると、最も多かったのが徳島県が約半数となり、鳥取県、山口県、富山県、石川県などが続きました。

10位までのランキングを見ると、地域にバラつきがあるものの西日本や北陸が多い傾向で、北日本や関東からのランクインはありませんでした。
<天気痛ドクターの佐藤医師より>
天気痛は発症するタイミングを知ることが有効は予防方法に繋がるため、天気予報や天気痛予報をチェックすることは予防に重要です。加えて、天気痛の予防には予報のチェックの他にも、ストレッチや服薬など、いろいろなことをセットで行うのが有効です。何も対策をしていなかったという方も、ぜひ予防を行ってください。

5.天気痛の対策は薬を飲む人が6割以上、痛くてもひたすらガマンが3割

痛みを感じたときの対策方法について「痛みがひどい時の対策は?」と質問し、該当する選択肢を複数回答で回答して頂きました。

集計の結果、「薬を飲む(通常量または多め)」の回答が最も多く、全体の6割を超える方が対策を講じているようです。

しかし、痛みを感じている時に様々な対策を講じている一方で、痛くても「ひたすら耐える」という方が全体の3割ほどいるようです。
予防方法の項目と同じように都道府県ごとに見てみると、痛みを感じている時に「薬に頼る」割合が高いのは、1位徳島県、2位沖縄県、3位新潟県という結果でした。また、この3県に関しては、4人に3人以上が「薬に頼る」を選択しており、痛みがある時に薬を使用している人が多いことが分かりました。

1位の徳島県については、予防方法での回答では「特に何もしていない」という回答が多い結果でした。痛みを感じてから積極的に薬を飲む傾向があるのかもしれません。

また、“ひたすら耐える”という項目に注目してみると、青森県が圧倒的に痛い時も我慢するという結果となりました。

<天気痛ドクターの佐藤医師より>
横になるやひたすら耐えるという対応は、ADL・QOL(生活活動度)を下げてしまうため、薬を飲むなどの積極的な行動がオススメです。

6.天気痛にかける毎月の金額 全国平均は1,814円

天気痛の予防や対策のための費用として調査するため、「天気痛の症状緩和(薬、マッサージなど)のために、毎月どのくらいお金をかけていますか?、天気痛の予防はしていますか?」と質問し、選択肢は、「お金をかけてない、1,000円未満、1,000円以上ー2,000円未満、2,000円以上ー3,000円未満、3,000円以上ー5,000円未満、5,000円以上」の中から回答していただきました。
その結果、天気痛の症状緩和のための費用は全国平均で1,814円となりました。

お金を一番かけているのは佐賀県で平均2,629円

都道府県別に見てみると、お金をもっともかけている都道府県は佐賀県で2,697円、そのほか、宮崎県が2,533円、和歌山県が2,528円と月に平均2,500円以上の金額をかけているようです。

一方で、最もお金をあまりかけない都道府県は、高知県で1,000円という結果となりました。東北日本海側や北陸で少ない傾向が見られます。このエリアでは天気痛持ちの割合も少ないため、費用が少なくなっていると言えそうです。
» 天気痛アラームとメモを活用してみよう