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【天気痛調査2020】台風接近時は天気痛持ちの9割が発症、1割は天気痛予備軍

2020/07/16 08:47 ウェザーニュース

天気痛が生活にもたらす影響やこれからの時期に気になる台風や天気などについて調査しました。

7.天気痛持ちの5人に1人が生活に支障あり

天気痛の症状による生活への影響度合いを調査するため、「症状が一番ひどい時はどのくらいですか?」と質問し、「痛いがガマンできる程度」「少し休む程度」「仕事・学校を半日休む程度」「仕事・学校を1日休む程度」から選択していただきました。

回答を集計した結果、天気痛持ちの5人に1人を超える割合で「仕事・学校を半日休む程度」「仕事・学校を1日休む程度」と回答し、天気痛の症状により日常生活に支障をきたしていることがわかりました。

また、「少し休む程度」を含めると、約半数の方が天気痛を感じる時には、生活に影響がでていると言えそうです。

女性は3人に1人が我慢できない痛さ、一番仕事に支障が出てるのは30代女子

性別、年代別に見てみると、男性よりも女性の方がどの年代も日常生活に支障がある方が多くなり、女性の3人に1人は我慢できない痛みを感じていました。

特に10代から40代の女性に注目してみると、日常生活に支障があるという回答が多く、中でも30代が4割と最も多くなっていることがわかりました。

<佐藤医師からのコメント>
20代後半~30代がガンガンする頭痛のピークとなる傾向があります。それ以降は症状が頭痛からめまいや立ちくらみ、眠気などへ変化するに伴って男女ともにガマンできる割合が増加していきます。少し休む程度以上の痛みを感じる方は医師への相談を検討することをおすすめします。

8.天気痛の2人に1人は雨の日に発症

天気痛が発症する気象条件を調査するため、「天気痛が起こるのはどんな日が多いですか?」と質問し、「雨の日」「曇りの日」「晴れの日」「あまり関係ない」から選択していただきました。

回答の結果、約半数が「雨の日」に、30%が「曇りの日」に、2%が「晴れの日」に、天気痛を感じているという事が分かりました。雨や曇りの日ほど、症状を感じる人が多いようです。

女性の3割は曇りの日でも天気痛を発症

性別で比較してみると、「雨の日」に天気痛を感じる割合は男女ともに高く、男性は半数以上に影響があるようです。

女性は「雨の日」だけでなく「曇りの日」においても天気痛を感じる割合が高く、天気が崩れる際に敏感に感じていることが分かります。

<ウェザーニュース天気痛予報担当より>
女性の方が気圧変化に敏感な可能性が高く、低気圧本体の接近による気圧低下が始まる前から発生する微細な気圧変動が寄与しているのではないかと言えます。
このため、本格的な雨が降り出す前から発症する方が多いように思われますが、男性は女性よりも関節痛などの症状が多いため、雨による湿度上昇で関節痛が発生し、雨の日に症状を訴える方が多くなると考えられています。

9.一番気にしているのは「気圧」 約8割が症状に関係ありと認識

天気とともに痛みを引き起こす気象要素について調べるために、「あなたの天気痛には何が一番関係していると思いますか?」と質問し、「天気」「気圧」「湿度」「気温」「風」 から選択していただきました。

回答を集計した結果、約8割の方が「気圧」と回答し、「気圧」の変化によって、天気痛を発症する方が多いことがわかりました。また、「天気」や「湿度」について1割近くの方が気にしているようです。

さらに年代別に見ると男性と女性ともに関係なく、年代を重ねるほど「湿度」と回答する割合が多く、「気圧」以外にも気にしている方が多くなっている傾向が見られました。

10.台風接近で約9割が体調不調 ふだん天気痛がなくても、1割が違和感(天気痛予備軍)

最後に、天気痛調査に回答してくださった方全員に「台風が接近する時に体の不調を感じたことがありますか?」と質問し、「ある」「多少ある」「ない」から選択していただきました。

回答を集計した結果、天気痛持ちの方とそうでない方では結果が大きくわかれました。

天気痛持ちの方は台風の接近に伴い、約9割近くの方が不調を感じることがあると回答しています。
また、普段は天気痛持ちではない方の中でも、約1割の方は台風の接近に伴い不調を感じる経験があるということが判明しました。

台風の影響と大きく関係

都道府県ごとの割合を見てみると、主に台風の影響を受けやすい太平洋側の地域との関係性が高くなり、北海道や北陸など日本海側では低い傾向が表れているのがわかります。

<佐藤医師からのコメント>
台風は気圧変化が大きいため通常時に大丈夫でも症状が出やすくなります。自律神経が弱まってくると、症状が出てくる可能性があるため注意が必要です。

梅雨から台風の季節へ

天気痛持ちの方としてはツラい梅雨の季節が終わっても喜びにくく、梅雨明け後は本格的な台風の季節へ。

今後も天気痛予報を参考に、事前に天気や気圧の変化をチェックしておくなど対策が欠かせません。引き続きご自身の症状と比較しながら体調管理に気を付けてお過ごしください。
» 天気痛アラームとメモを活用してみよう