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九州北部で激しい雨が続く
今夜にかけても大雨に厳重警戒

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2020/07/07 11:08 ウェザーニュース

7日(火)昼近くなっても九州を中心に断続的に非常に激しい雨が降っています。今夜にかけても西から次々に活発な雨雲が進んでくる見込みで、引き続き厳重な警戒が必要です。
» 現在発表されている警報・注意報

九州北部から四国で激しい雨

発達した雨雲の帯は九州北部から四国の瀬戸内側に伸びていて、10時30分までの1時間に長崎県松浦市で33.5mm、愛媛県新居浜市で32.0mmの激しい雨を観測しています。また、長崎県から南西方向には寒冷前線の特徴をもった非常に活発な雨雲の帯が近づき、この雲の周辺では激しい雨に加えて、落雷や突風の発生しやすい状況です。

24時間雨量は大分県や福岡県、熊本県の多い所で400mmを超え、筑後川上中流部の大分県日田市付近で氾濫が起こりました。
» 最新の雨雲レーダー

土砂災害の危険度高い状況が続く

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九州北部だけでなく、四国や近畿、東海でも山沿いを中心に断続的に雨が強く、広い範囲で土砂災害の危険度が非常に高くなっています。

10時30分の段階で九州北部の5県と愛媛県、奈良県、岐阜県、長野県、静岡県に土砂災害警戒情報が発表中です。
>>現在の土砂災害危険度を確認

今夜にかけても大雨災害に厳重警戒

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気象衛星ひまわり8号の画像では、東シナ海に大きな積乱雲群が捉えられています。今夜にかけて九州に近づいてくる見込みで、九州北部では少なくとも今夜にかけて断続的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。

今夜以降は梅雨前線の南下により、球磨川の氾濫で大きな被害が出た熊本県南部や鹿児島県、宮崎県など九州南部で再び雨が強まる予想です。こちらも土の中の水分量は非常に多く、少しの雨でも土砂災害の危険性が急激に高まります。

九州から四国、近畿、東海にかけての各地では引き続き、大規模な土砂災害や河川の増水、氾濫による浸水に厳重な警戒が必要です。
» GPS検索 ピンポイント予報

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構

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