「線状降水帯」が発生
鹿児島県大隅半島で猛烈な雨
2020/07/06 09:03 ウェザーニュース
今日6日(月)は、梅雨前線の発達した雨雲が流れ込んで九州では大雨になっています。
梅雨前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込み、鹿児島県の大隅半島周辺では発達した積乱雲が線状に形成されるいわゆる「線状降水帯」が発生しています。鹿屋では6:24までの1時間に109.5㎜の雨を観測しました。観測史上1位の降水量です。
土砂災害警戒情報を発表中
鹿児島県鹿屋市の様子
鹿屋市からは道路が深く冠水し、河川も大幅に増水しています。
大隅半島周辺では11時頃まで、線状降水帯による猛烈な雨が続くおそれがあります。線状降水帯の雨雲が去った後も、雨が降りやすい状態が今日いっぱい続きます。道路冠水や河川の氾濫、土砂災害に最大限の警戒が必要です。外出は極力控え、屋内で安全を確保してください。急な斜面が近くにある場合は2階など高層がより安全です。自治体からの安全情報にも留意してください。
「50年に一度の記録的な大雨」とは
過去のデータをもとに「この規模の大雨は、平均すると◯年に一度の確率で起こる」というものを統計学的に算出した“確率降水量”をもとに、全国を5km四方に区切った地域ごとに、50年に一度程度しか発生しないような大雨が観測・解析されたときに、気象庁が発表する情報です。
その発表基準は、過去のデータをもとに「この規模の大雨は、平均すると◯年に一度の確率で起こる」というものを統計学的に算出した“確率降水量”をもとにして、全国を5km四方に区切った地域ごとに、算出されています。
この情報が発表された地域の周辺では、災害の発生につながる猛烈な雨が降っていることを意味しています。危険な状況が迫っているおそれがあるので、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、早めの避難を心がけてください。