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梅雨どきのだるい、むくむは「水毒」のせい? あなたの水毒度をセルフチェック

2020/06/28 06:02 ウェザーニュース

この時期、「身体がだるい」「疲れがとれない」「身体がむくむ」といった不調はないでしょうか。それは「水毒(すいどく)」のせいかもしれません。私たちは飲み物や食事から水分をとりますが、排泄されずに滞っていると身体の不調を招くのです。

水毒とは?

「水毒は東洋医学の代表的な症状の1つで、体内に水が滞り、余分な水分が溜まっている状態です。水分の巡りが悪くなると水分が汚れ、だるい、むくむ、疲れがとれないなどの症状が出てくるのです」というのは源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生です。下記10項目のうち、4つ以上の症状があれば、水毒によるものだといいます。

胃腸をいためる水毒がたまる

湿気が高い梅雨どきは体内に水分が溜まりやすいのですが、水毒の原因はそれだけではありません。

「水分の排出には胃腸を中心とした内臓が関わっています。胃腸は湿気に弱く、ただでさえ梅雨の湿気で消化機能が落ちていますが、気温が高い日は水分をとりすぎたり、冷たい物を食べることもあるでしょう。このような生活が内臓をいため、消化・排出機能を低下させてしまうのです」(瀬戸先生)

利尿作用がある食べ物で水毒を解消

水毒は解消するのが難しいため、早めに対策をとる必要があります。

「水毒を解消するには、水はけを良くする食べ物、つまり利尿作用があるものをとることが大切です。例えばトウモロコシやトウモロコシのひげ茶には消化を助け、余計な水分を排出する健脾利水(けんぴりすい)という効能があります。

また、キャベツは胃を元気にして、水毒が作られにくくなるので、オススメです。小豆は膀胱の働きを活発にして水分の排出を助ける利水解毒(りすいげどく)の機能があります。そのほか、インゲン豆、グリーンピース、キュウリなどウリ科や海藻などがオススメです」(瀬戸先生)

胃をいためないことが大事だと瀬戸先生は繰り返します。

「暴飲暴食、甘いもの、冷たいものといった胃をいためるものを摂り過ぎないことです。また、余分な水分を排出するために、運動や入浴などで汗をかいてください」(瀬戸先生)

水毒がたまると解消するのに時間がかかります。夏バテを防止するためにも今のうちに養生しておきましょう。
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