あんずは大きく分けて2種類
旬の今頃でも、店頭では生のあんずを見かけることがあまりありません。どうしてでしょうか。
「あんずの種類は東洋系と西洋系に大別され、日本で古くから栽培されている東洋系の多くは酸味が強いため、あまり生では食べません。これに対し、西洋系は糖度が高く甘いので、主に生で食べるのに適しています。東洋系が酸味が強いのは、かつて中国や日本では、あんずは主に生で食べるのではなく種の中にある杏仁(キョウニン)を漢方薬として用いていたため、果肉の甘さやおいしさが追求されなかったからという説もあります。
しかし現在では、日本でも糖度が高く改良された、甘くてジューシーな生食用あんずが栽培されるようになっています。ただ、生食用のあんずはある程度熟してから収穫されて販売されるため、日持ちがしにくく流通量もあまり多くありません。店頭で見かけたら、機会を逃さずぜひ買って味わってみてください」(柴田さん)
「あんずの種類は東洋系と西洋系に大別され、日本で古くから栽培されている東洋系の多くは酸味が強いため、あまり生では食べません。これに対し、西洋系は糖度が高く甘いので、主に生で食べるのに適しています。東洋系が酸味が強いのは、かつて中国や日本では、あんずは主に生で食べるのではなく種の中にある杏仁(キョウニン)を漢方薬として用いていたため、果肉の甘さやおいしさが追求されなかったからという説もあります。
しかし現在では、日本でも糖度が高く改良された、甘くてジューシーな生食用あんずが栽培されるようになっています。ただ、生食用のあんずはある程度熟してから収穫されて販売されるため、日持ちがしにくく流通量もあまり多くありません。店頭で見かけたら、機会を逃さずぜひ買って味わってみてください」(柴田さん)
β-カロテンはホウレン草より上
あんずには、突出して多い栄養成分があるそうです。
「β-カロテンは果物ではメロンの次に多く含まれています。β-カロテンというと緑黄色野菜に豊富、と思われていますが、意外なことに100gあたりの生あんずのβ-カロテンは、ホウレン草の約1.1倍、小松菜の約1.5倍もあります。
果物では柿の約3倍含まれています。β-カロテンは、抗酸化作用や粘膜の保護作用があるといわれるビタミンAに変換されるので、冷え症、アンチエイジング、美肌保持や肌老化の予防によいとされています。冷房による冷えや紫外線が気になるこれからの時期にぜひ摂りたい栄養素です。
また、ナトリウムを排出する効果があるカリウムも豊富なので、高血圧予防にも効果があります。さらに女性にはうれしい食物繊維、鉄分も多く含まれています」(柴田さん)
「β-カロテンは果物ではメロンの次に多く含まれています。β-カロテンというと緑黄色野菜に豊富、と思われていますが、意外なことに100gあたりの生あんずのβ-カロテンは、ホウレン草の約1.1倍、小松菜の約1.5倍もあります。
果物では柿の約3倍含まれています。β-カロテンは、抗酸化作用や粘膜の保護作用があるといわれるビタミンAに変換されるので、冷え症、アンチエイジング、美肌保持や肌老化の予防によいとされています。冷房による冷えや紫外線が気になるこれからの時期にぜひ摂りたい栄養素です。
また、ナトリウムを排出する効果があるカリウムも豊富なので、高血圧予防にも効果があります。さらに女性にはうれしい食物繊維、鉄分も多く含まれています」(柴田さん)
希少な生あんず、手軽な干しあんず
生あんずは旬の一時期出回るだけで、流通量も多くありません。一方、味や栄養分が凝縮された干しあんずは1年中豊富に出回っていて手軽です。
「あんずの栄養成分は干しあんずでも同様です。干しあんずを2個食べると柿150g分のβ-カロテン、イチゴやマンゴー100g以上分のカリウム、またバナナ1.5本分の食物繊維を摂ることができます。ただし、糖分も凝縮されているので生よりカロリーが高いため、食べすぎには気をつけましょう」(柴田さん)
これからの季節、汗などでカリウムが失われることも多くなり、カリウム不足から夏バテすることもあります。そうなる前にあんずを食べて体調を整えましょう。
>>ウェザーニュース記事一覧
「あんずの栄養成分は干しあんずでも同様です。干しあんずを2個食べると柿150g分のβ-カロテン、イチゴやマンゴー100g以上分のカリウム、またバナナ1.5本分の食物繊維を摂ることができます。ただし、糖分も凝縮されているので生よりカロリーが高いため、食べすぎには気をつけましょう」(柴田さん)
これからの季節、汗などでカリウムが失われることも多くなり、カリウム不足から夏バテすることもあります。そうなる前にあんずを食べて体調を整えましょう。
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