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シックハウス対策
主な症状や原因、4つの予防策とは

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2020/06/07 07:00 ウェザーニュース

九州南部や四国はすでに梅雨入りし、その他のエリアにもまもなく雨の季節がやってきそうです。

梅雨が近づくと気になるのが、湿度と温度の上昇によるカビやダニの発生です。家を快適に保つため、何に気をつければいいのでしょうか。

シックハウス症候群はなぜ怖い?

家で大切なのが換気です。現代の家は、冷房や暖房の効率を上げるために高気密な構造になっています。室内の空気が交換されにくいため、湿気が溜まりがちなのです。湿度が上がれば、カビが生えやすくなります。

カビはダニの格好のエサなので、ダニも繁殖しやすくなります。また、建材や家具、住宅用洗剤・芳香剤など日用品から放出される化学物質でも、空気が汚れます。これらの影響で、健康に悪影響が出るのがシックハウス症候群です。

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シックハウス症候群は医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称で、目や鼻、喉に刺激や痛みを感じる、めまい、吐き気、頭痛など症状はさまざまです。

こういった健康への影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。

シックハウス症候群の原因の一つとなるカビ・ダニは、湿度が高くなる今ぐらいの時季から対策するのが効果的です。厚生労働省が勧めるシックハウス症候群の予防法から、日常生活のなかでも改善できる手軽な方法を4つ紹介します。

(1)換気を徹底

定期的に窓を開けたり、換気扇を利用して換気しましょう。料理をしたり、バスルームを使うなど湿気が発生したら、必ず換気扇を使います。比較的新しい建物では24時間換気システムが設置されています。省エネや掃除のためにスイッチを切った場合は、必ず入れ直しておきましょう。

(2)部屋干しの湿気に注意

ライフスタイルの変化から、日常的に室内に洗濯物を干す人が増えています。部屋の中に濡れたものを干せば、湿度が高くなってカビが発生しやすくなります。部屋干しするときは、より換気に注意しましょう。

(3)太陽の力も借りる

太陽の光に当てれば、乾燥・殺菌効果が期待できます。寝具やカーペット、座布団など、晴れ間のあるうちに日干しておきましょう。

(4)掃除を怠らない

こまめな掃除も大切です。食べカスや人のフケやアカは、ダニのエサになります。ほこりやダニやダニの死骸・ふんなどが溜まってしまうと、アレルギーやぜんそく、皮膚炎などを誘発したり悪化させかねません。

ちょっとしたことで、部屋の環境は変わるものです。じめじめした梅雨時も、快適に過ごせるようにしましょう!
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参考資料など

「健康な日常生活を 送るために」(厚生労働省健康局生活衛生課)

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