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週刊地震情報 2020.5.17
長野・岐阜の県境付近で再び地震が増加

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2020/05/17 10:15 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると多くなりました。震度3以上の地震は8回発生しています。関東から北海道にかけての太平洋側で地震が目立ちました。(5月11日~16日の集計)

国内:長野・岐阜の県境付近で震度3の地震が2回

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13日(水)10時28分頃、長野県中部を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生し、岐阜県高山市で震度3を観測。同じ13日(水)15時15分頃にはマグニチュード3.7の地震が起きて、こちらも高山市で震度3の揺れを感じました。

震央の位置は速報の段階で岐阜県飛騨地方とされていましたが、その後の解析で長野県中部に修正されています。

いずれの地震も4月下旬から地震が相次いでいる領域で、震度1以上の地震は13日(水)だけで15回を数えました。15日(金)以降は地震の回数が減少しているものの、震源が浅いため、規模の小さな地震でも震度3程度の揺れになります。しばらくは油断が出来ません。

世界:アメリカ・ネバダ州でM6.5の直下型地震

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。

最も大きいものは、13日(水)にソロモン諸島近海で発生したマグニチュード6.6の地震です。深さが約100kmと深かったため、地表付近では大きな揺れは観測していません。

また、15日(金)にはアメリカ・ネバダ州でマグニチュード6.5の地震が発生しています。こちらは震源が約3kmと非常に浅く、震央付近では日本の震度階級で震度5弱程度の揺れがあったと見られます。
市街地から少し離れていたため、目立った被害はありませんでした。

シエラネバダ山脈の東側にあたるネバダ州は多くの断層帯が知られています。特に1954年には12月のマグニチュード7.3の地震を筆頭に、強い地震が頻発した記録が残っています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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