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フィリピンの東で熱帯低気圧発生の兆し

2020/05/10 05:55 ウェザーニュース

冬場は対流活動が弱まって、台風の発生しない状況が続いていた日本の南の太平洋上で、積乱雲がまとまる兆しをみせ始めました。

気象庁の天気図を見ると、週明けにフィリピン付近で熱帯低気圧の発生が予想されています。今年になってから、北西太平洋では熱帯低気圧が1つも発生していません。

北西太平洋で熱帯低気圧が発生すると約4か月半ぶり

5月10日(日)3時現在、フィリピンの東には1008hPaの低圧部があり、ゆっくりとした速さで西北西へ進んでいます。11日(月)9時の予想天気図を見ると、ミンダナオ島の東で熱帯低気圧になると予想されています。

気象庁の監視する北西太平洋で熱帯低気圧が発生すると、昨年12月29日に消滅した元台風29号の熱帯低気圧以来で、約4か月半ぶりとなります。

台風1号発生の可能性も否定出来ず

平年の台風発生数
複数の海外機関の気象予測シミュレーションモデルを参照すると、さらに発達をして台風になることを示唆しているものもあり、台風1号発生の可能性も否定出来ない状況です。

もし台風が発生すると、昨年12月28日に熱帯低気圧に変わった台風29号以来で、今年の台風1号となります。

なお、この時期に台風が発生した場合には、気圧配置等の関係で、本州に直撃することはほとんどありません。

ウェザーニュースでは、引き続き状況の監視を行い、新しい情報が入り次第お伝えします。
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