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週刊地震情報 2020.4.26
1週間で震度3以上が10回 長野県で地震頻発

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2020/04/26 10:29 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると大幅に増加。震度3以上の地震は10回発生しました。(4月20日~26日10時までの集計)

国内:長野県中部で有感地震が頻発

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23日(木)13時47分頃、長野県中部を震源とするマグニチュード5.5の地震が発生しました。この地震で松本市安曇で最大震度の4を観測しています。

22日(水)未明に発生したマグニチュード3.8、最大震度3の地震以降、26日(日)10時までに震度1以上の有感地震は48回に達しました。26日(日)未明に震度3の地震が発生した後、再び回数が増えており、しばらくは活動状況に注意が必要です。

国内:宮城県沖でM6.2 プレート境界で発生か

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20日(月)5時39分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生し、宮城県気仙沼市や石巻市、岩手県盛岡市、大船渡市など広い範囲で震度4を観測しました。

地震のメカニズムは西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。震源の深さは約46kmで、この周辺で多く発生している深さ40~60kmの範囲の地震です。太平洋プレートと北米プレートの境界付近で発生したと見られます。

宮城県沖を震源とするマグニチュード6以上の地震は、2015日5月13日以来、5年ぶりの発生です。

世界:パプアニューギニアでM6.3

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。

最も大きかったものは宮城県沖とパプアニューギニア沖で発生したマグニチュード6.3の地震です。(宮城県沖の気象庁解析はM6.2)

25日(土)にパプアニューギニアとソロモン諸島に挟まれたソロモン海を震源とした地震が発生しました。陸地から少し離れていたため、最も近い島でも大きな揺れにはなっていません。地震のメカニズムは北東-南西方向に圧力軸を持つ、逆断層型と解析されています。

今回の震源を含むソロモン海北部はプレート境界に当たるため、過去に大きな地震が多数発生しています。2015年には今回の震源の少し南でマグニチュード7.1の地震が起きました。

また、深さが100kmを超えるような深発地震の発生も見られ、複雑なプレート境界の構造を示していると考えられます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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