美容鍼灸が流行っているようにツボ押しには顔の印象を整える効果があるそうです。「むくみをとって、目力をつけ、輪郭を引き締める。それだけで、ずいぶん顔全体のイメージは変わるものです」と瀬戸先生はいいます。

具体的にどのようなツボがあるのでしょうか？

（1）顔のむくみをおさえる

顔全体をシャープにするため、まずむくみをとりましょう。腕にある郄門(げきもん)というツボを押すと良いそうです。

「顔のむくみ対策には、老廃物や余分な水分などを回収する静脈の機能を整えることが効果的です。静脈を司る『心』のツボ、『郄門』を押してあげるといいでしょう。肘の横しわと手首関節の横しわの真ん中よりちょっと手関節側で、押すとジーンとするところにあります。

強くなりすぎない程度、それでも圧がしっかりかかるように10秒くらいぎゅうっと3～5回ずつ両腕を押しましょう。押してみて気持ちが良いほうをより重点的に押すと効果的です」(瀬戸先生)

（2）目元をシャキッと！

目力は顔の印象に大きな影響を与えます。目がしっかり開かれていると、他人から観た印象がしっかりするだけではなく、自分の気分もシャキッとします。

「おすすめなのが『晴明(せいめい)』です。朝の目覚め時や、眠い時、目が疲れてしょぼんとした時などここを押してあげれば、スッキリします。人差し指と親指で、左右からぎゅうっと押してあげると効果的です。強くならないように気をつけながら、10秒くらいを3～5回のセットで押してみてください」(瀬戸先生)

（3）顎のラインを整える！

ビデオ会議などでは、意外と輪郭が気になるもの。最後に、美容鍼灸でもよく使われるツボ「頬車(きょうしゃ)」を押して、顎のラインを引き締めましょう。

「頬車は顎のラインを整え、口や目の歪み、顎や肩の強ばりを取ることができます。むくみの原因の1つとなる消化力の低下を防ぐこともできます。顎のラインに沿って、マッサージする感じで10～20秒くらい上に押し上げてみてください。終わったら反対側のツボも押すようにしましょう」(瀬戸先生)


ずっと家に引き込っているとどうして身だしなみがおろそかになってしまいがちですが、継続的なツボ押しでシャキッとした意識を持ち続けてはいかがでしょうか。
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