国内:小笠原諸島西方沖の深発地震で異常震域
18日(土)17時26分頃に小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。小笠原諸島母島で最大震度4を観測しています。
この地震は震源の深さが約490kmと深かったため、特徴的な震度分布となりました。震度2の揺れは最も北で宮城県まで到達していますが、それよりも震源から近い東海以西には震度2以上の地点が見られません。
これは異常震域と呼ばれる震度分布です。
この地震は震源の深さが約490kmと深かったため、特徴的な震度分布となりました。震度2の揺れは最も北で宮城県まで到達していますが、それよりも震源から近い東海以西には震度2以上の地点が見られません。
これは異常震域と呼ばれる震度分布です。
東北日本は遠くまで揺れが伝わる
多くの地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布しますが、今回の地震は震源が深かったことで、地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が大きく揺れる「異常震域」と呼ばれる震度分布となりました。東北日本と呼ばれる、関東から東北にかけて揺れの範囲が広がっています。
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界に近い小笠原諸島近海では、今回のような深い震源の強い地震が時々発生しています。最近では2015年6月23日にマグニチュード6.5、深さ484kmの地震が起きて、同じような震度分布になっています。
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界に近い小笠原諸島近海では、今回のような深い震源の強い地震が時々発生しています。最近では2015年6月23日にマグニチュード6.5、深さ484kmの地震が起きて、同じような震度分布になっています。
世界:中米ホンジュラスの沖でM6.0
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。
最も大きかったものは小笠原近海で発生したもので、アメリカ地質調査所はマグニチュード6.6と解析しています。また、16日(木)には中米ホンジュラスの北の海底を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生しました。
この震源付近はカリブプレートと北アメリカプレートの境界に辺り、地震の多い地域です。2009年5月には今回の震源のすぐ西側でマグニチュード7.3の地震が発生。震源に近い沿岸地域では強い揺れに見舞われ、死傷者が出ています。
プレートの動きから地震のメカニズムは横ずれ型となりやすく、大きな津波にはつながらない地震が大半です。
最も大きかったものは小笠原近海で発生したもので、アメリカ地質調査所はマグニチュード6.6と解析しています。また、16日(木)には中米ホンジュラスの北の海底を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生しました。
この震源付近はカリブプレートと北アメリカプレートの境界に辺り、地震の多い地域です。2009年5月には今回の震源のすぐ西側でマグニチュード7.3の地震が発生。震源に近い沿岸地域では強い揺れに見舞われ、死傷者が出ています。
プレートの動きから地震のメカニズムは横ずれ型となりやすく、大きな津波にはつながらない地震が大半です。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。