西・東日本は平年より2℃以上も高い
今冬(12月~2月)の平均気温との差は全国で見ると+1.66℃となり、統計開始以降、最も高い記録を更新しました。
特に東日本と西日本では、冬の平均気温との差が2.0℃以上となり、こちらも統計開始以降で最も高くなっています。
<今冬の平均気温の平年差>
北日本 :+1.2℃
東日本 :+2.2℃
西日本 :+2.0℃
沖縄・奄美:+1.3℃
また、降雪量も全国的に少なくなり、北日本日本海側と東日本日本海側では統計開始以降、最も少ない記録となりました。
特に東日本と西日本では、冬の平均気温との差が2.0℃以上となり、こちらも統計開始以降で最も高くなっています。
<今冬の平均気温の平年差>
北日本 :+1.2℃
東日本 :+2.2℃
西日本 :+2.0℃
沖縄・奄美:+1.3℃
また、降雪量も全国的に少なくなり、北日本日本海側と東日本日本海側では統計開始以降、最も少ない記録となりました。
冬型続かず、暖冬・少雪に
今冬は平年に比べて、シベリア高気圧やアリューシャン低気圧が弱く、西高東低の冬型の気圧配置となる日が少なくなりました。
そのため、日本付近への寒気の流入が平均して弱い結果となり、記録的に暖かく、雪が少ない冬になったと考えられます。
そのため、日本付近への寒気の流入が平均して弱い結果となり、記録的に暖かく、雪が少ない冬になったと考えられます。
熱帯地域の対流活動の影響
このような状況をもたらしたのは、上空高いところを流れる偏西風が蛇行していたことが要因です。
これは熱帯地域での対流活動が関係していて、
・インドネシア付近では不活発
・インド洋西部では活発
・日付変更線付近でも活発
という状態になっていたため、中国南部付近で偏西風が平年よりも南へ蛇行し、日本付近では北に蛇行するようになったとみられます。
(※正のインド洋ダイポールモード現象により、インド洋西部で海面水温が平年より高く、対流活動が活発になった)
これは熱帯地域での対流活動が関係していて、
・インドネシア付近では不活発
・インド洋西部では活発
・日付変更線付近でも活発
という状態になっていたため、中国南部付近で偏西風が平年よりも南へ蛇行し、日本付近では北に蛇行するようになったとみられます。
(※正のインド洋ダイポールモード現象により、インド洋西部で海面水温が平年より高く、対流活動が活発になった)
正の北極振動により寒気の流れ込み弱い
また、1月以降は正の北極振動が卓越していたことにより、高緯度でのジェット気流(寒帯前線ジェット気流)が強まり、シベリアなどであまり寒気が蓄積されませんでした。
そのため、日本付近へも寒気の流れ込みが平年よりも弱い日が多くなったとみられます。
そのため、日本付近へも寒気の流れ込みが平年よりも弱い日が多くなったとみられます。
暖冬の背景には地球温暖化も
また、地球温暖化に伴う地球全体で気温の上昇傾向が続いていること、さらに日本が含まれる北半球中緯度域で、全体的に気温が高かったことも、今冬の記録的な暖冬の背景にあったと考えられます。
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