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5月の異名「皐月」 明暗が同居する季節

2020/05/01 04:51 ウェザーニュース

いよいよ5月がスタートします。
5月の異名で最も代表的なのが「皐月(さつき)」です。

早苗を植える頃の月という意味で、「早月(さつき)」とも言われます。

「皐」の字には「神に捧げる稲」という意味があるようです。

きらきらと輝く水田に植えられた色鮮やかな稲を見ると、5月だなと実感する方も多いかもしれません。

この頃は、日ざしが少しずつ強くなりますが、まだ湿気が少なく過ごしやすい季節です。

明るい初夏と暗い梅雨

ただ、旧暦の5月は現在の6月にあたるため、今の5月の異名には明るい初夏と暗い梅雨シーズンを表す名称が同居しています。

風薫る五月、初夏の印象からは早苗月(さなえづき)、多草月(たぐさづき)、また初夏に咲く橘の花にちなんで橘月(たちばなづき)などのすがすがしい命名があります。

一方、梅雨の印象からは雨月(うげつ)、五月雨月(さみだれづき)、月見ず月(つきみずづき)などの雨や曇りなどを連想させる名称も目立ちます。

本格的な梅雨入り前の今、一年の中でも特に気候の良い時期をたっぷり満喫したいものですね。
>>今年の梅雨はどうなる?

参考資料など

【参考】国立国会図書館 https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s8.html