同じ株でも花の色が違うのはなぜ?
茨城県牛久(うしく)市で園芸植物の卸・小売・育種を行う確実園(かくじつえん)園芸場の川原田邦彦(かわらだくにひこ)さんが、その理由を教えていただきました。
「アジサイ特有のアントシアニンと補助酵素だけなら花は赤くなり、それに土壌から吸い上げたアルミニウムが加わると青くなります。アルミニウムは酸性の土壌に溶けやすいので、酸性の土壌なら花が青くなり、中性ないしアルカリ性なら花は赤くなります」
なるほど、鉢植えのアジサイを地植えにしたら花の色が変わったりするのは「土壌の性質が異なったから」ということですね。さらに川原田さんは日本のアジサイについて、こう付け加えます。
「日本は酸性の土壌が多いのでアジサイは青い花をつけることが多いのですが、土壌の一部がアルカリ性だったりすると、そのアルカリ性の土に張った根から栄養を得ている花だけ赤くなることがあるのです」
「アジサイ特有のアントシアニンと補助酵素だけなら花は赤くなり、それに土壌から吸い上げたアルミニウムが加わると青くなります。アルミニウムは酸性の土壌に溶けやすいので、酸性の土壌なら花が青くなり、中性ないしアルカリ性なら花は赤くなります」
なるほど、鉢植えのアジサイを地植えにしたら花の色が変わったりするのは「土壌の性質が異なったから」ということですね。さらに川原田さんは日本のアジサイについて、こう付け加えます。
「日本は酸性の土壌が多いのでアジサイは青い花をつけることが多いのですが、土壌の一部がアルカリ性だったりすると、そのアルカリ性の土に張った根から栄養を得ている花だけ赤くなることがあるのです」
時間とともに七変化
また、アジサイは七変化(しちへんげ)と呼ばれることもあります。たとえば咲き始めは淡い黄緑色、それが青くなり、やがて赤くなり、最後は緑で終わるという具合です。
「時間とともに花の色が変化するのは、アントシアニンや補助酵素などによってつくられた色素の勢いによります。色素が盛んにつくられると色がしだいに濃くなり、やがて一部の色素が分解されると色が変わり、最後は全部の色素が消えて緑色で終わることが多いのです」(川原田さん)
アジサイの花の色は土壌の性質や時間帯で変化するんですね。今度アジサイを見るときは、花の色に注目してくださいね。
「時間とともに花の色が変化するのは、アントシアニンや補助酵素などによってつくられた色素の勢いによります。色素が盛んにつくられると色がしだいに濃くなり、やがて一部の色素が分解されると色が変わり、最後は全部の色素が消えて緑色で終わることが多いのです」(川原田さん)
アジサイの花の色は土壌の性質や時間帯で変化するんですね。今度アジサイを見るときは、花の色に注目してくださいね。