今年、最も近い満月
4月は8日(水)11時35分に満月を迎えます。この満月は、2020年で地球に最も近い満月(今年最大の満月)となります。
月の公転軌道は楕円のため、月と地球の距離は一定ではありません。今回は、今年満月となるタイミングの中で、最も地球と月が近くなります。
今年最も遠い満月(10月31日)と比較すると、視直径が約14パーセント大きく、約30パーセント明るく見えます。
今年最も近い満月を、お楽しみください。
月の公転軌道は楕円のため、月と地球の距離は一定ではありません。今回は、今年満月となるタイミングの中で、最も地球と月が近くなります。
今年最も遠い満月(10月31日)と比較すると、視直径が約14パーセント大きく、約30パーセント明るく見えます。
今年最も近い満月を、お楽しみください。
4月の満月はピンクムーン
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。4月は、開花の早い野花にちなんで「ピンクムーン」(桃色月)という名前がつけられたと言われています。
月が木星、土星、火星に接近
4月は日の出前の南東の空に、右上から木星、土星、火星の3つの惑星が並び、15日(水)から17日(金)にかけては月が近くを通過します。
はじめに、15日(水)に下弦の月が木星に近づきます。木星はマイナス2.2等の明るさで、半月の側でも負けじと輝きます。
16日(木)には、より細くなった月が、土星を通り過ぎて火星に近づきます。木星に比べて0.6等と穏やかな輝きのため、双眼鏡での観測がおすすめです。
17日(金)には、月が3つの惑星の左下に移動して、4つの天体がバランスよく並びます。
はじめに、15日(水)に下弦の月が木星に近づきます。木星はマイナス2.2等の明るさで、半月の側でも負けじと輝きます。
16日(木)には、より細くなった月が、土星を通り過ぎて火星に近づきます。木星に比べて0.6等と穏やかな輝きのため、双眼鏡での観測がおすすめです。
17日(金)には、月が3つの惑星の左下に移動して、4つの天体がバランスよく並びます。
4月こと座流星群が出現
22日(水)、4月こと座流星群の活動が極大を迎えます。極大時刻は夕方16時ごろと予測されているため、放射点が高く昇る22日(水)深夜から23日(木)明け方にかけてが見ごろです。
23日(木)が新月のため、月明かりの影響がない好条件となります。ただ、流れる数の多い流星群ではないため、出現する数は見晴らしが良いところでも1時間あたり5個から10個ほどとなりそうです。
星空を楽しみながら、少し気にかけてみるくらいの気楽さで流れ星を待ってみてください。
23日(木)が新月のため、月明かりの影響がない好条件となります。ただ、流れる数の多い流星群ではないため、出現する数は見晴らしが良いところでも1時間あたり5個から10個ほどとなりそうです。
星空を楽しみながら、少し気にかけてみるくらいの気楽さで流れ星を待ってみてください。
月と金星が接近
4月は日の入り直後のまだ明るい西の空で、金星が明るく輝きます。28日(火)に最大光度に達する金星は、4月中旬以降はマイナス4.5等以上の明るさを保ちます。これは1等星と比べて100倍以上の明るさです。
26日(日)には、そんな金星の左下で月齢3の細い月が輝きます。夕闇が迫る中で、鋭く輝く金星と細い月が一緒に地平線へ近づいていく様子は見ものです。
26日(日)には、そんな金星の左下で月齢3の細い月が輝きます。夕闇が迫る中で、鋭く輝く金星と細い月が一緒に地平線へ近づいていく様子は見ものです。
参考資料など
『天文年鑑(2020)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/