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鹿児島の桜、過去最も遅い開花記録に並ぶ予想 東北・山形と同日か

2020/03/31 13:53 ウェザーニュース

今年のソメイヨシノは、東京・靖国神社を筆頭に、東北から九州北部で例年より早く開花、または開花する予想となっている所が多くなっています。

しかし、九州南部だけは、例年よりかなり開花が遅れています。

九州南部は休眠打破が大きく遅れた

ソメイヨシノは冬の寒さによって開花に向けて花芽が目覚める「休眠打破」の後、春の気温が高いと一気に生長が進みます。

この冬は寒気の南下が弱く、記録的な暖冬となりました。このため、西日本を中心に花芽の休眠打破が遅れたとみられます。
その一方、2月以降も気温は高めに経過したことから、休眠打破後のつぼみの生長は早く進みました。
これらの理由から、関東〜東北では例年より開花が早く、東海〜九州北部では例年並〜やや早い開花の所が多くなっていると考えています。

ところが、冷え込みが弱かった九州南部では休眠打破の遅れが特に大きく、鹿児島では開花が例年よりも大幅に遅れています。

先日28日、まだ開花発表のない鹿児島に先行して、東北・仙台でソメイヨシノの開花が発表されました。
鹿児島より仙台が早く開花するのは、1953年の統計開始以来、初めてのことです。

鹿児島と山形の桜開花が同日か

主な地点の桜開花予想
31日にウェザーニュースが発表した開花予想では、鹿児島の桜は4月5日に開花すると見られています。

これは、例年の3月25日より11日遅く、過去最も遅い記録に並ぶ予想で、東北・山形と同日の開花予想日となります。
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