24日(火)12時15分頃、宮崎県北部平野部を震源とするマグニチュード3.4の地震が発生しました。（速報値ではM3.1）この地震により宮崎県西都市で最大震度3を観測しています。

宮崎県での強い地震というと、日向灘を震源とするものが良く知られていますが、今回のような陸域の地震も時々発生することがあります。2016年には少し南の南部平野部でマグニチュード4.9の地震が発生して、日南市で震度4を観測しました。

ただ、陸域の地震で近年、大きな被害をもたらすような規模の地震はなく、やはり警戒が必要なのは日向灘を震源とする地震や南海トラフの活動による巨大地震です。

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。

最も大きな地震は25日(水)に千島列島東方で発生したマグニチュード7.5の地震です。今年に入り世界でマグニチュード7以上の地震が発生するのは、2月13日以来で、3回目になります。

この地震で日本でも北海道の根室市や青森県八戸市などで震度1の揺れを観測しました。

今回の震源は太平洋プレートが北米プレートに潜り込む、千島海溝付近で、大きな地震が頻発している領域に当たります。最近では2007年に少し南西側の震源でマグニチュード8.1の地震が発生しました。日本により近い上、規模が大きかったため、北海道や東北で最大震度3を観測。最大で43cmの津波も観測されています。

政府の地震調査研究推進本部は、今後30年にマグニチュード8.8以上の巨大地震が7～40%の確率で起こるとしています。要警戒エリアのひとつです。