春を彩る!桜クイズ(初級編)
〜空・自然・季節のクイズをプロが出題〜
2020/03/27 08:52 ウェザーニュース
東京の桜が満開を迎え、気分も春めいてきましたね。今年は新型コロナの影響でワイワイお花見は難しいですが、この機会に桜の知識を増やして、いつもと違った角度から桜を楽しみましょう!
では、桜に関するクイズをどうぞ〜
Q1: 桜の花がデザインされている硬貨は?正解は(2)皆さんも手にすることの多い硬貨ですが、それぞれに植物のデザインがなされています。1円玉は「若木」で、木は限定されていないそうです。5円玉は農業、水産業、工業のイメージから、農業の象徴として「稲穂」。10円玉は常緑樹を表した「常盤木(ときわぎ)」。50円玉は、途中でデザイン変更があったものの、継続して「菊」。100円玉は「桜」で、桜は実はお札にも多く描かれています。500円玉は表面に「桐」、裏面に「竹、橘の小枝」と両面にデザインされています。 Q2: 桜餅はいつから食べられている?正解は(3)桜餅の発祥は江戸時代の元禄年間。向島にある長命寺の門番をしていた山本新六が、毎日落ちる桜の葉っぱを何かに使えないかと考えて生まれたと言われています。ちなみに、関西では道明寺の糒(飯をかわかして保存用としたもの)を粉にした道明寺粉を用いた桜餅が有名です。ウェザーニュースでは、過去に長命寺派か道明寺派かを調査しました。すると、西日本・中部・北海道は「断然!道明寺派」なのに比べて、関東・東北は勢力が二分!また「断然!長命寺派」なのは秋田県・島根県のみという結果でした。山陰地方では、参勤交代の折りに持ち込まれた長命寺が一般化したため、この結果のように西日本にあって長命寺派が多いそうです。 Q3: 「桜肉」とは何のお肉を指す?正解は(1)動物の肉は、宗教上の理由(仏教の殺生戒)で隠語で呼ぶ文化が生まれたと言われています。その隠語として、馬の肉のことを「桜肉」と呼びます。なぜ「桜肉」と呼ばれるようになったかは、「桜の時期においしくなるから」や「切って空気に触れると桜色になるから」など諸説あるようです。 Q4: 「花筏」とはどういう意味?- 1. 桜の時期に降る静かな雨
- 2. 花弁が水の上を流れる様
- 3. 水面に写り込んだ桜の姿
正解は(2)「花筏」は「はないかだ」と読みます。これは、たくさんの花弁が水の上を帯状に流れる姿を指し、蒔絵や和歌にも表現されています。「散ったあとの姿さえ美しい」という昔の人の感動が込められた言葉のようですね。
Q5: ソメイヨシノの「ソメイ」は東京都の地名(染井)。では「ヨシノ」は?正解は(2)ソメイヨシノは漢字で「染井吉野」と書きます。この「染井」は江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が売り出したことから名付けらたと言われます。一方の「吉野」は、その植木屋が昔から名高い奈良県吉野地方の桜「吉野桜」として、そのブランドを借りたことが発祥。ただ、本当の「吉野桜」は、実はヤマザクラだというから、さらに驚きですね。 Q6: ソメイヨシノって実は- 1. 同じ遺伝子構造を持つクローン
- 2. 椿の仲間(学術的に同じ分類)
- 3. プラスチックの原料になっている
正解は(1)ソメイヨシノには、同じ地域にあるものは、ほぼ同時に咲いてほぼ同時に散るという特徴があります。これは、ソメイヨシノの性質に理由があります。すべてのソメイヨシノは、元を辿ればかなり限られた数の原木につながり、それらのクローンといえるんです。クローンであればどの木も全く同じ遺伝子構造を持っているので、季節や気温に対する反応も全く同じ。そのため、花びらが散るタイミングもきれいに揃ってしまうというわけです。
Q7: ソメイヨシノの花言葉として「当てはまらない」のは?正解は(3)ソメイヨシノの花言葉は「(1)純潔」「(2)優れた美人」で、「(3)優柔不断」というものは言われていません。■シダレザクラ「優美」「ごまかし」■サトザクラ、ヤエザクラ「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」■ヤマザクラ「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」■フユザクラ「冷静」■カンザクラ「気まぐれ」