過去5年で最も少ない見込み
過去5年の患者推計値を見てみると、最も多かった2017ー2018年シーズンは1400万人を超えていました。2019ー2020年シーズンはまだ途中ではありますが、3月23日発表時点で726万人に留まっており、医療機関の状況等に違いがあるものの、昨年の同時期(1156万人)と比べても約430万人減少しています。
インフルエンザの流行 この先収束へ
今シーズンの大きな特徴は、例年のピーク時期に患者数が増えなかったことです。
今シーズンは早い時期から流行が始まって12月までは昨シーズンを上回る報告数で推移しました。しかし、例年、患者数が急増する年末から年始に関してほとんど変化が見られず、1月20~26日の報告数は昨年の約3分の1に留まっています。
今シーズンは早い時期から流行が始まって12月までは昨シーズンを上回る報告数で推移しました。しかし、例年、患者数が急増する年末から年始に関してほとんど変化が見られず、1月20~26日の報告数は昨年の約3分の1に留まっています。
ウイルス対策が功を奏す形に
理由の一つとして考えられるのは新型コロナウイルスです。1月16日に日本で最初の感染者が確認されたこともあり、例年以上に手洗い等の対策が徹底して行われています。こうした対策はインフルエンザの予防と共通で、流行しやすい気象条件となった2月以降の寒波の際も、患者数の増加は見られませんでした。
暖冬で「絶対湿度」が高く推移
もう一つの大きな理由としては、暖冬傾向があると考えられます。
インフルエンザウイルスの活動の目安として「絶対湿度の数値が低いほうが流行しやすい」とされています。
そこで、今季の絶対湿度の変化を東京の例で見てみると、12月の終わりから1月いっぱいは昨シーズンよりも絶対湿度が大幅に高い状況でした。
»絶対湿度と相対湿度の違いとは
暖冬の今季は太平洋側を低気圧が通過しやすくなりました。そのため、1月の東京は日照時間が17年ぶりの少なさで、降水量が1年ぶりに100mmを超えるなど、例年のような乾燥した晴天が少なく、絶対湿度の変化に良く表れています。
今回、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症には手洗いや咳エチケットなど基本的な対策が重要であることが再認識されました。今後も、毎日の習慣として継続的に感染症対策を続けていきたいですね。
インフルエンザウイルスの活動の目安として「絶対湿度の数値が低いほうが流行しやすい」とされています。
そこで、今季の絶対湿度の変化を東京の例で見てみると、12月の終わりから1月いっぱいは昨シーズンよりも絶対湿度が大幅に高い状況でした。
»絶対湿度と相対湿度の違いとは
暖冬の今季は太平洋側を低気圧が通過しやすくなりました。そのため、1月の東京は日照時間が17年ぶりの少なさで、降水量が1年ぶりに100mmを超えるなど、例年のような乾燥した晴天が少なく、絶対湿度の変化に良く表れています。
今回、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症には手洗いや咳エチケットなど基本的な対策が重要であることが再認識されました。今後も、毎日の習慣として継続的に感染症対策を続けていきたいですね。