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週刊地震情報 2020.3.22 16日(月)福岡県で震度3 福岡県西方沖地震の震源近く

2020/03/22 07:39 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると少ない水準です。震度3以上の地震は3回発生しました。(3月16~21日の集計)

国内:福岡県西方沖地震の震源近くでM3.8

国内で震度1以上が観測された地震の回数
16日(月)20時42分頃、福岡県北西沖を震源とするマグニチュード3.8の地震が発生、福岡空港などで最大震度3を観測しました。福岡県内で震度3以上の揺れを観測するのは、2019年5月以来、10か月ぶりです。

福岡の沖合では、2005年3月に福岡県西方沖地震が発生しました。この地震の規模はマグニチュード7.0と今回に比べて桁違いに大きく、福岡市などで震度6弱の強い揺れに見舞われています。

今回の地震は余震域からは少し外れた震源で、西方沖地震を引き起こしたと見られる警固断層帯(けごだんそうたい)よりも北東側に伸びる、宇美断層(うみだんそう)に近い位置です。政府の地震調査研究推進本部の調査では、宇美断層が活動した場合、マグニチュード7.1程度の地震を引き起こす可能性があるものの、今後30年の発生確率はほぼ0としています。

世界:インドネシア・ジャワ海溝付近でM6.2の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。

最も大きな地震は19日(木)にインドネシアの南、ジャワ海溝付近で発生したマグニチュード6.2です。ジャワ海溝周辺はユーラシアプレートとオーストラリアプレートの境界に辺り、世界有数の巨大地震の多発エリアです。

2004年に発生したマグニチュード9.1の超巨大地震もこの領域で、今回の震源と比較的近い所では1977年にマグニチュード8.3が発生しています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。