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【桜開花予想2020】西、東日本の桜は今週末から続々開花 東京・上野恩賜公園は来週にも満開へ

ウェザーニュース 第六回桜開花予想

2020/03/17 12:52 ウェザーニュース

■開花予想のポイント ■

・東京都心は来週にも満開へ
・広範囲で例年よりやや早い〜早い開花に

先週14日(土)、早くも東京・靖国神社のソメイヨシノが開花し、1953年の観測開始以来、最も早い開花を記録。さらに今日17日(火)、上野恩賜公園でも開花しました。
今後はどうなるのか、ウェザーニュースでは「第六回桜開花予想」を発表します。

東京都心は来週にも満開へ

東京・靖国神社や上野恩賜公園などがある東京都心では、今週後半から来週にかけて暖かい空気が流れ込み、昼間は20℃近くまで気温が上がります。
このため、桜のつぼみは次々に開花し、東京都心では来週にも満開を迎える所がありそうです。

広範囲で例年よりやや早い〜早い開花に

全国の主な名所の桜開花予想
現在のつぼみの生長は、九州や中国・四国で昨年よりやや遅いものの、その他のエリアでは昨年と同じかやや早いスピードで進んでいます。
今週は晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速。天気の周期変化に伴い気温のアップダウンがあるものの、期間全体を通してみると4月にかけての気温は平年より高い予想で、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながら進みます。

このことから、西・東日本の広範囲でまだ開花していない地域でも2019年と比べても早くなる所が多く、1週間程度早まる所もある見込みです。

ただ、九州南部では暖冬の影響で休眠打破が遅れている可能性があり、 桜の開花は例年・昨年よりやや遅くなる見通しです。

北日本では 3月後半は晴れて暖かい日が増えてきます。4月以降も一時的に雪の降る日があるものの暖かい日が多く、つぼみの生長は順調に進む見込みです。3月29日に福島が開花し、30日に仙台が続きます。4月下旬には桜前線が北海道に上陸し、函館は4月22日、札幌は4月23日に開花する予想です。

桜のつぼみは順調に生長中

3月12日〜14日に実施した、全国3,994本の桜(うちソメイヨシノ3,251本)の「全国つぼみ調査」(※)の結果、現在のつぼみの生長は、関東〜近畿で例年並の開花となった昨年と同じかやや早いペースで進んでいる一方、九州や中国・四国では昨年よりやや遅いペースで進んでいることがわかりました。

3月第2週は低気圧や前線が通過しましたが、週半ばからは高気圧に覆われて晴れる日が多くなりました。これに合わせて気温が上昇し、生長が加速しました。特に関東は全国と比較しても生長が早く、「先がピンクに」色づいたつぼみは35%もありました。

九州や中国・四国のつぼみも順調に生長しているものの、昨年に比べるとやや遅いペースでした。3月後半は晴れる日が多くなり、気温も高くなる予想です。各地でつぼみの生長が進み、続々と開花が始まる見込みです。

一方、北日本も前回の調査からつぼみに変化が表れた報告が増えてきました。東北では「先が緑に」なった報告が増え、つぼみの変化が少しずつわかるようになってきています。また、北海道でも「先が黄色に」変化したつぼみや、一部で「先が緑に」変化したつぼみも現れ始めました。3月後半は雪が降る日があっても、晴れて暖かい日が多い予想です。つぼみの生長は順調に進むとみています

いよいよ来週から満開を迎える地域もあります。
こんなときだからこそ、ゆっくりと桜の美しさそのものを満喫するのはいかがでしょうか。
>>ウェザーニュース桜情報

参考資料など

※第三回桜開花予想以降は「全国つぼみ調査」の結果を加味しています。この調査により、つぼみの現在の状況を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。生長するつぼみの変化を見逃さないため、毎週木曜日〜土曜日に「全国つぼみ調査」を行う予定です。