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花粉シーズンに洗濯物の外干し
比較的向いている気象条件とは

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2020/03/12 11:34 ウェザーニュース

春の花粉シーズン真っ只中。花粉症の方は、洗濯物を外に干すのが難しい季節となっています。

ただ、同じ晴れでも、洗濯物を昼間に外干しする時に、洗濯物への花粉の付着や室内への持ち込みをご存知でしょうか。

高気圧に覆われる日は「マシ」

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高気圧に覆われるパターン
当日の天気図をチェックして、高気圧に覆われていればチャンスです。
このパターンの場合は、天気が晴れる事が多く花粉は朝から飛び始めるものの、増え方はゆっくりで夕方にピークを迎えます。
その後、夜になるとだんだんおさまっていきます。

どうしても、昼間に洗濯物を外干しをしたい場合は高気圧に覆われるの日の方がおすすめです。

西高東低の場合は避けて

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西高東低の冬型の気圧配置パターン
一方、西高東低の冬型の気圧配置の場合、太平洋側では晴れるものの、花粉は朝から飛び始めて昼にかけて急増し、14時前後にピークを迎えます。大量飛散となるリスクが高いパターンです。その後ゆっくりと飛散量が減少していき、20時前後におさまっていきます。日中の飛散量が多いので、昼間の外干しはおすすめできません。

また、近くを低気圧が通過する場合は、雨や雪が降るケースが多いため、そもそも洗濯物の外干しには向いていません。

洗濯物の干し方の工夫も重要

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ただ、高気圧に覆われた日も花粉の飛散量が多少は減るからといって、ゼロになるワケではありません。
LIONお洗濯マイスター大貫和泉さんによると、洗濯物を外干しする場合は、次のような方法で洗濯物につく花粉を減らすことができるそうです。

1. 飛散量の少ない「早朝」に干す
2. 乾いたらすぐに取り込む
3. 花粉をよく振りはらってから取り込む

高気圧に覆われた場合でも、朝早い時間ほど花粉の飛散量は少ないといえます。濡れた衣類は、乾いた衣類より多く花粉が付着するので、花粉のピーク時間を迎える頃には、洗濯物がある程度乾いた状態にしておきましょう。
また、外に干している時間が長いほど付着する花粉数は多くなるため、できるだけ干している時間は短くする方がよいようです。


今の時期にどうしても外干ししたいという方は、少しでも洗濯物に花粉がついてしまうリスクを減らすべく、天気予報のチェックと干し方を工夫してみてください。
» ピンポイント花粉飛散状況·予想

参考資料など

ライオン株式会社
Lidea https://lidea.today/articles/162

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