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【桜開花予想2020】来週17日(火)は東京で桜開花 直前の“寒の戻り”で予想やや遅れる

ウェザーニュース 第五回桜開花予想

2020/03/10 12:24 ウェザーニュース

■開花予想のポイント ■

・西・東日本の広範囲で例年よりやや早い〜早い開花予想
・暖冬で九州南部は例年よりやや遅い予想
・開花直前の寒の戻りで東京は前回より1日遅れる

今年の桜の季節にむけて、ウェザーニュースでは「第五回桜開花予想」を発表します。
寒の戻りで前回の予想に比べてややペースダウンも、東京靖国で17日(火)に開花する予想です。
<主な地点の開花予想日>
3月17日(火) 東京
3月18日(水) 横浜、 福岡
3月19日(木) 名古屋
3月20日(金) 大阪
3月28日(土) 鹿児島
3月30日(月) 仙台、福島
4月22日(水) 函館
4月23日(木) 札幌

西・東日本で例年よりやや早い〜早い開花予想

全国の主な名所の桜開花予想
現在のつぼみの生長は、九州や中国・四国で昨年よりやや遅いものの、その他のエリアでは昨年と同じかやや早いスピードで進んでいます。
3月・4月の気温は期間全体を通してみると平年より高いものの、天気が周期変化し、寒暖の差が大きくなるため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながら進んでいく見通しです。

このことから、ウェザーニュースとしての今年のソメイヨシノの開花予想は、西・東日本の広範囲で例年よりやや早い〜早い予想で、記録的な早さとなる所もありそうです。2019年と比べても早くなる所が多く、1週間程早まる所もあるとみています。

暖冬の影響は九州南部に限定

九州南部では暖冬の影響で休眠打破 が遅れている可能性があり、桜の開花は例年・昨年よりやや遅くなる見通しです。

北日本では、3 月は低気圧や寒気の影響で曇りや雪の日があり、つぼみの生長が足踏みしますが、後半にかけて晴れて暖 かい日が増えてきます。4 月以降も一時的に雪の降る日があっても暖かい日が多く、つぼみの生長は順調に進む見込みです。

桜のつぼみは順調に生長中

3月5日〜7日に実施した、全国2,885本の桜(うちソメイヨシノ2,280本)の「全国つぼみ調査」(※)の結果、現在のつぼみの生長は、関東〜近畿で例年並の開花となった昨年と同じかやや早いペースで進んでいる一方、九州や中国・四国では昨年よりやや遅いペースで進んでいることがわかりました。
3月第一週は寒い日と暖かい日が周期的に到来。日差しの届いた日は3月下旬並の暖かさとなり、つぼみの生長が進みました。特に関東では「先が緑に」以上が昨年より大幅に全国の桜の生長状況多く、つぼみの生長は早いペースで進んでいます。

北日本では、東北南部で「先が緑に」なったつぼみが前回よりも増え、北部でも「先が黄色に」なったつぼみが現れるなど、東北南部を中心に少しずつつぼみに変化が表れています。北海道ではまだ「小さく硬い」つぼみがほとんどで、変化がはっきりと出始めるのは3月下旬以降となる見込みです。

前回(3/3)発表との相違点
開花直前の寒の戻りで東京は1日遅れ

「全国つぼみ調査」の結果と今後の気温傾向から、下記の地点で開花予想日を変更しています。

(1) 東京・横浜:つぼみの生長は昨年よりも早いものの、今週末の寒の戻りを考慮し、開花予想日を1日遅らせました。
(2) 熊谷:つぼみの生長が昨年よりも大幅に早いため、開花予想日を1日早めました。
(3) 北陸:つぼみの生長が昨年と同等かやや早いペースで進んでいるため、開花予想日を1日早めました。
(4) 東海、近畿:つぼみの生長は昨年と同等かやや早いペースで進んでいるものの、今後、天気が周期変化し寒い日があるため、開花予想日を1日遅らせました。
(5)中国、四国、九州:つぼみの生長は昨年よりもやや遅く、今後、天気が周期変化し寒い日があるため、開花予想日を1〜2日遅らせました。

いよいよ来週から桜が開花し始めます。
こんなときだからこそ、ゆっくりと桜の美しさそのものを満喫するのはいかがでしょうか。。
>>ウェザーニュース桜情報

参考資料など

※第三回桜開花予想からは「全国つぼみ調査」の結果を加味しています。この調査により、つぼみの現在の状況を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。生長するつぼみの変化を見逃さないため、毎週木曜日〜土曜日に「全国つぼみ調査」を行う予定です。